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猫社会の不思議、読み解くと… とよた真帆さん・入交眞巳さん対談

sippo 9月16日(金)11時55分配信

 意外と知られていない猫の生態。その行動が示す意味について、飼い主の側に誤解も少なくない。保護猫ばかり5匹と暮らす女優のとよた真帆さんと、米国獣医行動学専門医の資格を持つ入交眞巳・日本獣医生命科学大講師が、猫たちの愛らしくも不思議な行動とその魅力について語り合った。

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とよた 5匹の保護猫に囲まれて暮らしています。猫同士、いろいろな関係を築くのですね。

入交 猫は群れで暮らさないと言われますが、実は社会性を持つ動物です。野良猫でもグループで一緒に暮らしていることがあります。グループ形成にはエサの量が関係していて、不十分な環境だと祖先のように1匹で生き延びようとし、十分あれば「一緒に暮らそうか」となる。とよた家では十分ご飯があるでしょうから、自然にグループ形成ができていると思います。

とよた 私はひとりぼっちで困っている様子の子だけを拾ってきます。そうして1年おきくらいに猫が増えていきました。すると「あ、また変なのが来た!」とシャーシャー威嚇する猫と、「わ、楽しそうな子が来た!」という感じで最初から興味津々で喜ぶ猫にわかれます。でも1週間くらいたつと、最初はシャーシャー威嚇していた猫同士が、急に毛繕いをし合う仲になっていたりもします。

入交 一般論ですが、先住猫にとってはクラスに「転校生」がやってくる感じになります。すぐに誰とでも仲良くなれる猫もいますが、やはり1、2週間はスペースをわけて過ごさせ、関係性を見極めていくのがいいでしょう。ウマが合う猫同士であれば、そのうちくっついて一緒に寝るはず。ほかにもお互いをなめ合うなどの様子が見られれば、仲がいいと言えます。

とよた ペト(オス、推定6歳)はいままで飼った猫のなかで一番かわっています。猫たちにすら理解できないような行動を取るのです。たとえばトイレをしたあと、家中を駆け回る。

入交 それはトイレが嫌いなのかもしれません。獣医学の論文では、トイレの後に砂もかけずに飛び出るのは、トイレ嫌いのサインだとされます。トイレを大きめなものにかえたり、数を増やしたりすると、その行動は見られなくなる可能性があります。

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最終更新:9月16日(金)11時55分

sippo