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JFEスチール、インドネシアの冷延兼用自動車用CGLが営業生産開始

鉄鋼新聞 9/16(金) 6:00配信

 【ジャカルタ発=一柳朋紀】JFEスチールは、インドネシア初の自動車用溶融亜鉛めっきライン(CGL)の営業生産を開始した。今年1月に稼働し、各自動車メーカーからの材料承認の取得に向け活動してきたが、承認(アプルーバル)を取得し始めたことを受け、営業生産を開始した。冷延鋼板と溶融亜鉛めっき鋼板の兼用ラインとなっており、当面はほぼ半々の品種構成で生産する見込みだ。

 同ラインの総投資額は約300億円で年産40万トン。CGLに加えて、連続焼鈍設備(CAL)を備えており、自動車向け中心に冷延鋼板と溶融亜鉛めっき鋼板を生産する兼用ライン。インドネシアの自動車用鋼板市場は当初想定したよりも「めっき鋼板化」のスピードが遅れており、亜鉛めっき鋼板と冷延鋼板の2本立てで自動車向けの本格的な商業生産に乗り出す。
 ライン建設および稼働後の製造・販売は100%出資の現地法人、JFEスチール・ガルバナイジング・インドネシア(JSGI社)が行っている。首都ジャカルタから南東約30キロの西ジャワ州ブカシ県MM2100工業団地内に立地する。
 製造可能サイズは板厚が0・4~2・3ミリ、板幅が800~1850ミリ。従来JFEは日本から最終製品を輸出していたが、現地生産化を受け、原板となる冷延フルハード材の輸出に切り替える。
 インドネシアは日系自動車が9割強のシェアを握り、日本企業にとって準ホームマーケットとも言える地域。資源安の影響からインドネシア経済は停滞感が強く、自動車の生産販売もスローダウンしていたが、ここ数カ月、単月ベースの自動車販売台数が前年同月比でプラスになり、底打ちの兆しが出てきつつある。

最終更新:9/16(金) 6:00

鉄鋼新聞