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JR日高線、苫小牧-鵡川間運行再開 16日ぶり不便解消

苫小牧民報 9月16日(金)16時10分配信

 台風10号の影響で8月31日から終日運休していたJR日高線苫小牧―鵡川間が16日、列車運行を再開し、16日ぶりにダイヤは正常に戻った。列車に比べて運行本数が極端に少ない代行バスに、不便を抱いていた通学の高校生など利用者は「やっと再開した」と安堵(あんど)しながら、鵡川駅発苫小牧行きの朝の列車に乗り込んだ。

 日高線は8月末の台風10号の高波で線路が被災し、信号用通信ケーブルが断線。静内駅での信号制御が不可能となり、苫小牧―鵡川間の列車の運行ができなくなった。列車の終日運休に伴い、JR北海道は1日から代行バス輸送を開始。しかし、上りと下りで1日計17本あった列車に比べ、代行バス運行本数は朝と夕、夜の1日3往復計6本と、約3分の1に減少。学生など利用者から早期の列車再開を求める声が上がっていた。

 JRは通信ケーブル復旧工事を急ぎ、14日夕に完了。信号の調整や試運転を経て15日、苫小牧市内などの高校に「16日の始発から運転再開する」と連絡し、準備を整えた。

 16日午前6時25分鵡川発苫小牧行きの始発。鵡川駅から列車に乗り込む高校生など約15人の利用者に安堵の表情が広がった。むかわ町の苫小牧工業高校1年、澤大也さん(15)は「代行バスは窮屈で早く列車が再開すればと思っていました」とうれしそうな表情で始発便に乗車した。

 鵡川-様似間の代行バスで鵡川駅に到着し、午前7時12分発の列車を待っていた日高町の苫小牧工業高校3年、中田勇太さん(18)は「鵡川駅からの代行バスでは学校への到着がぎりぎりだった。列車が動き、うれしい」。平取町の苫小牧東高校3年、池川真凛さん(17)も「バスは体が疲れ、受験勉強に集中できなかった。以前は富川駅と苫小牧駅間の列車を利用していたので、いまだに不通になっている区間も復活してほしい」と求めた。

 苫小牧市内の病院で診療を受けるため、午前8時37分発の便を待っていたむかわ町の五十嵐実江さん(80)は「病気のため代行バスは利用できず、いとこに病院へ送迎してもらっていた。列車に乗って、また1人で通院できます」と笑顔を浮かべていた。

 JRによると、台風の線路被災で運休となっていた特急列車の札幌―稚内間の「スーパー宗谷」「サロベツ」は13日に再開。札幌―北見・網走間の「オホーツク」の再開は10月上旬、札幌―帯広・釧路間の「スーパーとかち」「スーパーおおぞら」は早くても12月以降になる見通し。

 普通列車では、宗谷線音威子府―稚内間が13日に運転再開、釧網線摩周―知床斜里間は16日午後に予定。石北線上川―白滝間は10月上旬に再開する予定だが、根室線富良野―芽室間はめどが立っていない。

最終更新:9月16日(金)16時10分

苫小牧民報