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韓国ロッテ不正資金疑惑、創業者長男が事情聴取を受けるまで

ニュースソクラ 9/16(金) 14:00配信

自殺者や逮捕者も、次男も聴取の可能性

 日韓両国にまたがるロッテグループが不正資金疑惑に揺れている。今月はじめに創業者である重光武雄(韓国名:辛格浩 シン・ギョクホ)氏(94)の長男宏之(韓国名:辛東主 シン・ドンジュ)氏(62)がソウル中央地検に横領などの疑いで聴取された。次男でグループ会長の昭夫氏も月内にも聴取される可能性が高い。一連の騒動をまとめてみよう。

 ソウル中央検察は今年6月10日に200人を動員してロッテの強制捜査に踏みきった。容疑は横領や背任容疑、裏金の隠匿。捜査はロッテ本社、関係会社7社、重光武雄氏の執務室、韓国ロッテ会長の次男・昭夫(韓国名:辛東彬 シン・ドンビン)氏(61)の自宅を含め17か所に及んだ。

 ロッテは李明博前大統領時代に最も大きな恩恵を受けた財閥としても知られる。ソウル南東部に123階建ての施設「第2ロッテワールド」を建設する際に、建設を許可した李明博政権高官に金品供与した疑いが以前から浮上している。

 今回は、その件も含め捜査が行われた。検察は翌々日13日に、武雄氏の個人資産30億ウォン(2億4000万円)の現金、関係書類などを押収した。また8月9日には武雄氏と長男・宏之(韓国名:辛東主 シン・ドンジュ)氏(62)の出国禁止処分が下った。

 7月7日には、武雄氏の長女・辛英子(シン・ヨンジャ)氏(73)ロッテ奨学金財団理事長が背信収賄と横領の疑いでソウル中央地検に逮捕された。ロッテ免税店の出店便宜を依頼する業者から30億ウォン(2億7000万円)を受け取り、実質的に経営している会社から40億ウォン(3億6000万円)を横領した容疑を問われている。

 辛英子氏はロッテ百貨店やロッテショッピングを成長させ「流通の母」と呼ばれている人物だ。

 8月11日にはロッテグループ系列の社長に脱税の容疑がかかった。そして8月25日には韓国公正取引委員会が日本の関連企業の株式持ち分を虚偽申告した可能性があるとして、武雄氏を公正取引法違反で検察に告発する方針を固めた。その翌日の8月26日には武雄氏の最側近であった韓国ロッテグループ副会長の季仁源氏(69)がソウル近郊で首を吊って自殺した。

 季氏(の遺体の側には「ロッテグループに秘密資金はない。辛東彬(次男 昭夫氏)は立派な人物だ」との遺書があった。秘密資金づくりに関与している疑いで、26日には季氏の取り調べが行われるはずだった。

 李氏の自殺で一時中断された捜査は、宏之氏の事情聴取で本格再開された。昭夫氏も取り調べを受ける可能性が高い。

 日本でも話題になったロッテグループ一族のお家騒動も今回の捜査の引き金を引いたのだろう。創業者の武雄氏はお家騒動の過程で長男・宏之氏の肩を持つようになり、次男・昭夫氏ら周辺の攻撃に躍起になっている。

 2015年11月には武雄氏が韓国ロッテグループ7社の代表取締役社長を業務妨害でソウル中央地検に告訴している。こういった動きが「創業以来の危機」を引き起こした面は否めない。内部情報が捜査当局に持ち込まれたとの説もでている。

ニュースソクラ編集部

最終更新:9/16(金) 14:00

ニュースソクラ

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