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農薬・種子 バイエル最大手に モンサント買収 合意

日本農業新聞 9/16(金) 7:02配信

 ドイツの総合化学メーカーバイエルは、米国の化学メーカーのモンサントを買収することで合意したと発表した。買収額は約660億ドル(6兆8000億円)。バイエルは農薬で世界2位、モンサントは種子で1位で、遺伝子組み換え種子の開発に強みを持つ。買収が成立すれば、世界最大の農薬・種子メーカーとなる。2017年末までに買収完了を目指す。

 バイエルは、買収から3年後には年間で約15億ドル(約1500億円)の相乗効果が見込める、と説明する。両社の開発費と技術を投じ、農業分野を主導していきたい考えだ。ただ、2社が合併することで、農薬の銘柄が統合されたり、淘汰(とうた)されたりすれば、結果的に農家の選択肢が狭まる可能性がある。

 バイエルは今年5月と7月、モンサントに買収を提案し、モンサントはいずれも買収価格が低すぎるとしてこれを拒否。今月6日にモンサント株を1株当たり127ドル50セントで買い取る提案をし、最終的に128ドルで折り合った。

 バイエルによると、欧州連合(EU)などの規制当局の承認が焦点だという。両社が重複分野を抱え、圧倒的な力を持つことに、独占禁止の観点から審査していくとみられる。

 バイエル、モンサントなど農薬・種子市場の6割を占める6社「ビッグ6」の合併が、相次いでいる。15年にはダウ(米国)とデュポン(米国)が合併を表明し、16年中にダウ・デュポンとなる。2月には中国の国営企業の中国化工集団=ケム・チャイナ(中国)が、シンジェンタ(スイス)を買収することを発表した。新興国を中心に、農業者に種子と農薬、指導を一体で提案し、囲い込む動きとの見方もある。

日本農業新聞

最終更新:9/16(金) 7:02

日本農業新聞