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日本版ハロウィン!? 十五夜に現れる「お月見どろぼう」とは?

TOKYO FM+ 9/16(金) 12:01配信

9月15日は「中秋の名月」。今年は中秋の名月(十五夜)がちゃんと15日。「旧暦と新暦がシンクロ」するめずらしい年だったようです。今回は、その昔、秋のお月見で行われていた話をご紹介します。

9月15日は、中秋の名月。
昔から日本人は、この時期になると空を見上げ、美しい月を見ながら一杯飲むのを楽しんできました。
ですが、楽しんでいたのは大人だけではありません。
子どもだって、お月見の日が大好きだったのです。

なぜ大好きだったのか……それは中秋の名月になると行われるイベントがあったから。
その名も「お月見どろぼう」!
ちょっと物騒なこの名前ですが、危険なものではありません。
毎年十五夜になると、お月見用に置いてある「お供え物」を子どもたちが好きに盗んでもいい、というイベントだったのです。

その昔、子どもは「月からの使者」であると考えられていました。
そんな月からの使者にお供え物を取られることは、「神様に食べてもらえて縁起がいい」とされていたのです。

子どもたちは竿のようなものを持ち、隠れた場所からこっそり針金をひっかけて、お団子などを盗みます。
大人も、わざと盗みやすいように縁側のわかりやすい場所にお供え物を置いておいたとか。
まさに、日本版ハロウィンですね。
「お団子を盗んで食べた子どもは長者になる」「七軒盗んで食べたら良縁に恵まれる」などとも言われました。

この「お月見どろぼう」、もともとは子どもではなく大人が行っていたという説もあります。
十五夜の夜だけは、よそのうちの畑から勝手に作物を盗って食べていい、という不思議な風習があったのだそう。
ただし、このイベントにもルールがあり、盗っていいのは「片足を踏み込んだところまで」。
こうした風習は「片足御免」と名付けられ、やはり盗られた家は豊作になると喜んだのでした。

もちろん黙って盗みをするのは絶対にいけないことですが、年に1回、みんなでルールを決めて行う「悪いこと」は、当時の人々のストレス解消にもなっていたそう。

「お月見どろぼう」。
子どもたちとのイベントに取りいれたら、楽しそうですね。

(TOKYO FMの番組「シンクロのシティ」2016年9月15日放送より)

文/岡本清香

最終更新:9/16(金) 12:06

TOKYO FM+