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「しっかり学び未来へ」 雲仙・普賢岳大火砕流による校舎焼失から25年 大野木場小で集会

長崎新聞 9月16日(金)9時25分配信

 雲仙・普賢岳噴火の大火砕流により旧校舎が焼失して25年となる南島原市深江町の市立大野木場小(瀬川良治校長、113人)で15日、災害の教訓を継承する集会「メモリアルデー」があり、児童が記憶を伝え続ける決意を新たにした。

 旧校舎は1991年9月15日の大火砕流で、骨組みを残して焼失。現在は災害遺構として保存されている。同集会は98年から毎年、保護者や住民を招いて9月15日ごろ開いている。

 新旧大野木場小で教員や校長として勤め、災害当時は旧南高深江町教委の職員だった近くの渡邊林さん(68)が講話で、夜に火砕流で赤く染まる普賢岳や、灰で覆われた牛舎、鶏舎の写真のほか、自身の防災グッズなどを紹介。「たった一つしかない命を大切にして」と呼び掛けた。

 5年生は事前学習で災害について調べたり、砂防工事現場を見学したりした成果を発表。同校には、火砕流で焼けながらもたくましく再生した校庭のイチョウの木を歌った第二校歌「生きていたんだね」があり、ステージで児童全員で合唱した。

 児童代表で6年の林田花菜さん(12)が「噴火災害や防災についてしっかり学び、未来につなげる。立派な校舎で安心して学校生活を送れる幸せに感謝し、一生懸命生きていく」と決意を述べた。

長崎新聞社

最終更新:9月16日(金)9時25分

長崎新聞