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八戸市、「費用対効果」で事前合宿誘致を断念 20年東京五輪・パラ

デーリー東北新聞社 9月16日(金)10時27分配信

 2020年東京五輪・パラリンピックの事前合宿の誘致について、八戸市は15日、「費用対効果を考えると難しい」との認識を示した。3人の市出身者がメダルを獲得したレスリング競技で可能性を探っていたが、各国の要求が高く、事実上、断念する。折しも、五輪4連覇を果たした伊調馨選手(32)の国民栄誉賞決定が地元を沸かせたばかり。「“レスリングの八戸”として知名度を上げる絶好の機会なのに…」と残念がる声も聞かれた。

 市議会決算特別委員会で、三浦博司議員(きずなクラブ)の質問に答えた。

 市スポーツ振興課によると、事前合宿地は五輪組織委が各国に配布する候補地ガイドを中心に選定されるが、ガイドに掲載される設備面の要件を満たす施設は市内にない。

 個別交渉に望みを託していたものの、各国は全館空調、専用会議室、マッサージ室、シャワールームの完備に加え、渡航費、滞在費、国内移動費の負担を要求。利用が想定された市武道館を改装するには負担が大き過ぎると判断した。

 一方、市は市体育館の耐震改築と併せ、本年度から体育施設全体の方向性の検討に着手する。レスリング関連施設に対する見解を問われ、原田悦雄財政部長は「伊調選手ほどの人が誕生したからには、市としてできる限りのことをするべきだ。優先度を見ながら判断したい」と答弁。東京五輪に間に合うかは不明としつつ、将来的な整備の可能性に言及した。

デーリー東北新聞社

最終更新:9月16日(金)10時27分

デーリー東北新聞社