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「帰還意識をそぐ」 警報オフ問題、楢葉町議会が東京電力に抗議

福島民友新聞 9月16日(金)11時15分配信

 東京電力が福島第2原発で不審者の侵入を検知する機器の警報音を鳴らないようにしていた法令違反問題で、第2原発がある楢葉町議会は15日、東電の変わらない隠蔽(いんぺい)体質を糾弾し「来春を帰還目標とする町の復興の道筋に大きな打撃となり、町民の帰還意識をそぐことになる」と抗議した。

 青木基町議会議長が全員協議会の席上、第2原発の原子(はらこ)昭洋副所長に抗議文を手渡し、今月末までに再発防止策を示すよう訴えた。

 出席した松本幸英町長も「情報公開と意識改革の徹底を強く求めていたにもかかわらず、自ら公表せず、原子力規制委員会の処分を受けてから発表した。町と町民を裏切る極めて遺憾な対応だ」と強く非難した。

 原子氏は「問題を繰り返して申し訳ない」と謝罪し「核物質の防護に甘さがあり、法令を守る意識が低下していた。大いに反省しないといけない」と述べた。

 議員は「テロ対策の強化が迫られる中、内部の職員が安全を破壊しているのではないか」「東電に核物質を扱う資格はあるのか。第2原発を廃炉にすべきだ」などと批判。同じ立地町の富岡町議会と同様に、社長や所長が説明責任を果たすべきだとの声も相次いだ。

福島民友新聞

最終更新:9月16日(金)11時15分

福島民友新聞