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体重94キロ、運動不足の記者が「ボルダリング」に挑戦してみた

西日本新聞 9月16日(金)15時1分配信

 突起物が設置された人工壁を、ロープなしでよじ登る「ボルダリング」。気軽にできるスポーツとして人気上昇中で、2020年の東京五輪でスポーツクライミングの一種目として正式採用された。体重94キロの肥満体も少し絞れるか? 運動不足の体を奮い立たせ、北九州市小倉北区紺屋町のボルダリングジム「bigfoot小倉店」に向かった。

【画像】体が思うように動かず、悪戦苦闘…

 店内に入ると、高さ約4メートルの壁にさまざまな形状のカラフルな突起「ホールド」があった。登る前、スタッフの片山優さん(35)から説明を受けた。必要な物は動きやすい服装、専用のクライミングシューズ、滑り止めの粉「チョーク」。利用料に加え、シューズは1回200円、チョークは100円で借りられる。「慣れるまではなるべく飛び降りない」などの注意事項を守れば、自由に楽しめる。

「足を頻繁に動かすことが重要」

 スポーツウエアに着替え、いざ挑戦! 小学生の頃は石垣に登って遊んでいたが、ボルダリングは初めてだ。決まったコースで登るのがルール。ホールドごとにテープの目印があり、色は10段階の難易度を示す。同じ色、形のテープがあるホールドをつかんで登る。

 壁の傾斜は、ほぼ垂直の「85度」から、覆いかぶさるように迫る「135度」まで選べる。85度を選択し、2番目に簡単なピンクのコースにした。スタートを意味する「S」の印が付いたホールドを握り、足を別のホールドに掛けた。次のホールドに手を伸ばすが、なかなか届かない。「足を頻繁に動かすことが重要」と片山さん。助言通り、体を横に移動させ、足を別のホールドに移すと手が届いた! 天井に近い「ゴール」のホールドを両手で握る。達成感は爽快だ。

「頭も体も使うスポーツ」

 気を良くして、2段階難しいコースに挑戦。だが、途中まで登ったところで、どう体を動かしても次のホールドに手が届かない。こらえきれずマットに落ちてしまった。「頭も体も使うスポーツ」という片山さんの言葉が身に染みた。

 その後も違う傾斜角の壁や別のコースにも挑んだが、なかなかゴールまでたどり着けない。1時間半ほど続けると手は真っ赤。腕は小刻みに震えた。ボルダリングの壁は、見た目よりも高かった。「仕事帰りに来る人も多い」(片山さん)という新スポーツ。もう少し体重を落とした上でリベンジしてみよう。

■愛好者、10年間で5倍

 東京の出版社「山と渓谷社」のクライミング専門誌「ROCK&SNOW」編集部によると、クライミング関連のジムは現在、全国に約450軒あり、「ざっと8割くらいがボルダリングのジム」(編集部)。手軽に楽しめることから、ジムの増加に比例して愛好家も急増。ボルダリングを含むクライミング全体で、全国に約30万人の愛好家がおり、「この10年間で5倍くらいになった」(同)という。

=2016/09/16付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:9月16日(金)15時58分

西日本新聞

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