ここから本文です

台風浸水乗り越えて… 久慈・産直ショップ、仮営業で復活

デーリー東北新聞社 9月16日(金)10時54分配信

 台風10号の豪雨による浸水被害で、休業していた久慈市中央1丁目にある新岩手農協久慈支所の「ふれあい産直ショップ花野果(はなやか)」が、16日から被災前と同じ場所で仮営業を始める。市内で最も浸水時の水位(浸水深)が高かった地域に立地し、大きな被害を受けたものの、一日も早い復旧に向け関係者が尽力。新鮮な野菜や果物などがそろう“市民の台所”として親しまれる産直の復活に、買い物客だけでなく、商品を出荷する地元生産者も喜んでいる。

 花野果は2003年10月25日に同農協の初の産直施設としてオープン。久慈、洋野、野田、普代の4市町村の会員が野菜や果物、加工品などを出品している。今年6月には利用者200万人を達成した。

 台風10号では店舗が約1・5メートル浸水。在庫の商品だけでなく、冷蔵庫や冷凍庫が水に漬かったり流されたりした。

 被災した翌日の8月31日から農協職員や関係者、ボランティアが泥の除去、災害ごみの片付けに着手。仮営業の日程が決まったのを受け14、15の両日は商品を出荷する会員らも駆け付け、清掃や営業再開に向けた準備に追われた。

 彼岸が近いこともあり、店頭では地元の野菜、果物、切り花、団子などをメインに販売し、徐々に商品を充実させたい考えだ。

 ユバや南部せんべいなどの加工品を出荷する洋野町大野の南エイ子さん(60)は「産直が再開すると仕事の張り合いがある。たくさん出品してお客さんに喜んでもらいたい」と笑顔。

 農協の担当者は「朝に採れたての野菜や果物、手作りの加工品を買えるのが産直の良さ。早期の復活は買い物客から望まれており、会員の励みにもなる」と力を込めた。

 本格的な営業再開は11月ごろとなる見込みだ。

 仮営業の時間は午前9時~午後6時。

デーリー東北新聞社

最終更新:9月16日(金)10時59分

デーリー東北新聞社