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国内最高齢の動物「長生きの秘訣」は? 福岡市動物園を訪ねた

西日本新聞 9月16日(金)15時40分配信

 19日は敬老の日。この時期、人間界では元気なお年寄りの「長生きの秘訣(ひけつ)」などが話題になるが、動物の世界のお年寄りはどんな暮らしをしているのか。飼育員はどんなことに気を付けているのか。素朴な疑問を胸に、福岡市動物園を訪ねた。

【画像】大きい!1週間前に脱落した「ロック」の前歯

国内最高齢とされる動物が3匹

 園には、国内最高齢とされる動物が3匹いる。ミナミシロサイのロック(雄の中で最高齢の44歳)▽マレーバクのジュリ(28)▽ツシマヤマネコのフミ(19)。隠居生活に入ったフミ以外は、今も元気な姿で来園者を楽しませている。

 飼育下での動物の寿命は個体数が限られ、不明な点もあるが、一般にサイは40代半ば、マレーバクは20代半ばとされる。2匹はもう立派なおじいちゃんだが、目に見えるほどの衰えは感じられない。ただロックは約1週間前に前歯が脱落、ジュリは最近目に傷が入るなど不具合はあるようだ。

健康の秘訣は「おおらかさ」「共同生活の刺激」

 高齢動物のケアは、飼育員の日頃の注意と配慮が欠かせない。ロックを担当する浜田美咲さん(33)は、歯の負担を減らし、消化しやすくするために餌を細かく刻み、定期的な血液検査を行っている。「ロックは穏やかな性格で人見知りをしないので、検査を嫌がることもない。健康の秘訣は、こうしたおおらかさだと思います」と浜田さん。

 ジュリは同じマレーバクの雄のジュムリ(20)、雌のユメコ(24)と一緒に飼育されている。園では、ジュムリとユメコによる繁殖に期待しているが、以前、ユメコの発情にもっとも反応したのはジュムリではなく、ご高齢のジュリだったとか。飼育員の伊藤姿子さん(39)は「共同生活の刺激が若さの秘訣かもしれません」と語った。

 フミは一般公開されていないが、7年連続で11匹の子どもを出産した「ゴッドマザー」。のんびりと日なたぼっこをしながら隠居生活を楽しんでいるという。

 園では敬老の日にちなみ、19日午前10時にロック、同11時にジュリの特別ガイドを行う。「ZOO(ズー=動物園)っと長生きできるよう、みなさんの若さと元気を動物たちに与えてください」と同園。

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最終更新:9月16日(金)19時4分

西日本新聞

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