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先生の遺志、本に込め 遺族から3小学校に600冊寄贈 相模原

カナロコ by 神奈川新聞 9/16(金) 22:49配信

 昨年暮れに亡くなった養護教諭の遺族から、かつて勤務した相模原市内の3市立小学校に本が計約600冊贈られた。「もっと子どもたちと関わっていきたかったはず」と故人の思いを酌んで、子どもたちの心に残るものとして申し出た。各校は「恵(めぐみ)文庫」と名付けて、寄贈の趣旨を記した文を一緒に飾り、子どもたちに伝えていく。

 養護教諭は後藤恵美さん(享年52)で、1985年に新採用され市立青野原小学校(同市緑区青野原、当時は津久井町立)に赴任。93年に市立湘南小学校(同市緑区小倉、当時は城山町立)に異動し5年勤めた後、教職を離れた。その後、臨時的任用として2012年から市立桂北小学校(同市緑区与瀬)に勤務していた時に病気が見つかり、退職して闘病生活に入ったが亡くなった。

 5人きょうだいの4番目だった恵美さん。「残されたきょうだいで話して、『恵美の望みや心残りは子どもたちのことだろう』ということになった」と兄の萱沼義久さんが振り返る。

 最後の勤務地だった桂北小に相談し、縁の深い3校に各校が選んだ本を寄贈することになった。話し合いの中で「本を読む子どもたちが自分が恵まれていると思え、本当の優しさを知る人になれますように」との思いと、恵美さんの1字を取って「恵文庫」と呼ぶことも決まった。

 青野原小では15日の贈呈式で、萱沼さんが全校児童56人にあいさつした後、岡崎広志校長に本の目録を手渡した。湘南小でも16日に贈呈式を予定している。

 桂北小は一足早く7月に贈呈式を行い、夏休みに「恵文庫」から本を借りた子どもたちが書いた感想文を萱沼さんに贈った。

最終更新:9/16(金) 22:49

カナロコ by 神奈川新聞