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1等級病院はすべてソウルと首都圏に…医療サービスの質の格差が大きい

ハンギョレ新聞 9月16日(金)7時30分配信

2016年福祉部総合病院評価資料 最高等級はすべてソウル・仁川・京畿道に 最低等級は湖南、江原に多く 「地方国立大学病院への支援拡充が必要」

 韓国の上級総合病院(大学病院)および総合病院で、患者が受ける医療サービスの質に対する評価において、ソウルを含む首都圏と地方の間で医療の質の格差が大きいことが分かった。

 11日、国会保健福祉委員会所属のユン・ソハ議員(正義党)が保健福祉部から受け取った「2016年保健福祉部医療質評価」資料によれば、1等級の評価を受けた病院はすべてソウルを含む首都圏にあることが明らかになった。特に、最高等級の「1-上」等級を受けた7カ所のうち6カ所がソウルにある病院で、残りの1カ所は仁川(インチョン)・京畿道地域の病院だった。次の等級の「1-中」を受けた病院も26病院のうちソウルが8カ所、仁川・京畿道7カ所で、首都圏が半数を超えた。一方、光州(クァンジュ)、全羅北道、全羅南道、江原道、済州地方には1等級を受けた病院は一つもなかった。

 また、評価等級の1~5等級にも入れず「等級除外」判定を受けた病院は、ソウルなど首都圏には少なく、地方には多かった。ソウルの場合、56カ所のうち等級除外判定を受けたところは4カ所(7.1%)、仁川・京畿道地域は73カ所のうち13カ所(17.8%)だった。だが、光州、全羅北道、全羅南道は55カ所のうち21カ所(38%)が等級除外判定を受け最も多く、次いで江原道は15カ所のうち4カ所(26.7%)、釜山、蔚山(ウルサン)、慶尚南道が55カ所のうち12カ所(21.8%)が該当した。これに最下位等級の5等級を加えて比較すると、ソウルと地域との間の医療質の格差は一層大きくなる。ソウルの場合、5等級と等級除外を受けた病院の数では18カ所で全体の32.1%だったが、該当比率が最も高い光州、全羅北道、全羅南道では全体の70.9%に達した。

 今回の評価は2014年7月~2015年6月の1年間、韓国全体322カ所の上級総合病院および総合病院を対象に、医療の質と患者の安全、公共性など5つの領域における59の指標により行われた。保健福祉部は3大給付対象外(選択診療費、上級病室料、看病費)の改善対策にともなう損失補償支援などのために、昨年から医療機関評価を実施し、評価等級に応じて入院と外来に区分して支援金を差別支援している。

 ユン・ソハ議員は「政府は今回の評価結果を基に単に選択診療の縮小にともなう損失補償にとどまらず、首都圏と地方の医療質格差をどのように縮小するかに対する具体的代案を用意しなければならない」として「特に地方の国立大学病院と地方医療院に対する国家支援を拡大し、地方医療機関の最大の問題である労働力難を解消するためのシステムを作らなければならない」と指摘した。

キム・ヤンジュン医療専門記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:9月16日(金)7時30分

ハンギョレ新聞