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世界が注目する22歳の天才ピアニスト 反田恭平、ラフマニノフの超絶技巧曲で3夜連続コンサートを大団円に

Billboard Japan 9月16日(金)20時10分配信

 昨年デビューCD『リスト』をリリースし、イタリアのチッタ・ディ・カントゥ国際ピアノ協奏曲コンクールの古典派部門で優勝に輝くなど、華々しい船出を迎えた弱冠22歳の天才ピアニスト 反田恭平が、9月7~9日に3夜連続ピアノコンサートの追加公演を東京 浜離宮朝日ホールにて行った。

コンサート中の写真など計7枚



<モスクワ音楽院に首席で入学、世界が注目する新星による極上の音楽体験>

 この公演では3夜にそれぞれドイツ、フランス、ロシアとテーマを設け、バッハ、ベートーヴェン、ブラームス、リスト、ショパン、モーツァルト、ラヴェル、スクリャービン、ラフマニノフ、チャイコフスキー……。各国の代表的な偉人たちの名曲を、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に日本人初の最高得点という快挙を成し遂げ首席で入学し、ロシアでも次々にファンを獲得するなど世界が注目する新星 反田恭平が演奏する。先んじて8月末から行われた同公演は大盛況となり、追加公演として新たに3日間用意されたのが今回のステージとなり、こちらも各日とも超満員とその注目度を証明する結果となった。

 また、中でも3日目の“ロシア”公演では、あのラフマニノフの楽曲を演奏する。反田は昨年、東京フィルハーモニー交響楽団との共演で彼の楽曲である「パガニーニの主題による狂詩曲」を演奏し、聴衆を大いに熱狂させたばかり。そして今年の11月には、同曲も収録したアルバムリリースを予定しているのだ。

 しかも、この日のステージで使用したヴィンテージ・ニューヨーク・スタインウェイというピアノは、ラフマニノフの楽曲をこよなく愛し、誰よりも見事に弾きこなした稀代のピアニスト ウラディミール・ホロヴィッツが愛奏したピアノでもある。そんな名器を使用した反田の演奏を、世界で最も響きが美しいとの高い評価を得たシューボックス型の浜離宮朝日ホールでたん能できる。まさに極上の音楽体験といえるだろう。



<序盤から観衆を圧倒、超絶技巧の連続で感動の大団円へ>

 公演はスクリャービンの「幻想曲」よりスタート。長髪を後ろで束ね、黒縁眼鏡をかけた正装の反田は、静かに、そして流麗な調べから徐々に熱を帯びていくプレイで、早速聴衆を圧倒する。万華鏡のように次々と彩りを変えていく世界観をピアノ1台で表現していくその様は、クラシック音楽やピアノに詳しくない者をも一聴で惹きこんでいく強烈な凄味をたたえている。

 続くラフマニノフの「絵画的練習曲」からの抜粋では、一転して不穏な旋律が洪水となって襲ってくるような力強い音色で会場を支配し、さらにはグリーグ「トロルドハウゲンの婚礼の日」とチャイコフスキー「四季」の夏から冬にかけてを演奏、前曲の膨大な情報量でパンクしかけた脳髄に沁み渡るような優しい調べを届けた。

 そして15分のインターバルの後、改めてステージに登場した反田は、ラフマニノフの「ピアノ・ソナタ 第2番」第1楽章を奏で始めるのだが、そこからの約20分は圧巻の一言だった。出だしから威厳のある低音と美しく流麗な超速フレーズの連続で場の空気を一変させると、徐々に穏やかな旋律へ。その流れはたおやかな表現力が試される第2楽章に連なっていき、突如、堰を切ったように激しくなる迫力の後半から、豪奢な音色の連続で感動の大団円を迎える第3楽章まで見事に弾き切ると、会場は鳴り止まない大喝采に包まれたのだった。



 最後はアンコールに応えてラヴェル「夜のガスパール」第3曲“スカルボ”、リスト「詩的で宗教的な調べ」第7番“葬送”を演奏し、再びの大喝采を受けた反田は笑顔を見せ、ゆっくりとステージを後にした。なお、前述した通り11月23日には、この夏イタリアはトリノにて同国の天才指揮者バッティストーニ、名門オーケストラであるRAI国立交響楽団と共に録音したラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」を収録したアルバムをリリースすることが決定。日本クラシック界の台風の目となっている若き俊英のこれからの活躍に、世界中からの注目は高まっている。



◎【反田恭平 3夜連続ピアノコンサート 追加公演】
2016/09/09(fri) 東京 浜離宮朝日ホール
セットリスト:
01.スクリャービン「幻想曲」ロ短調 Op.28
02.ラフマニノフ「絵画的練習曲」op.39より第1番ハ短調、第9番ニ長調
03.グリーグ「トロルドハウゲンの婚礼の日」Op.65-6
04.チャイコフスキー「四季」-12の性格的描写より7月から12月
05.ラフマニノフ「ピアノ・ソナタ 第2番」変ロ短調 Op.36
第1楽章 Allegro agitato
第2楽章 Non allegro.Lento
第3楽章 L’istesso tempo.Allegro molto
En1.ラヴェル「夜のガスパール」第3曲“スカルボ”
En2.リスト「詩的で宗教的な調べ」第7番“葬送”

◎アルバム『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 / パガニーニの主題による狂詩曲』
2016/11/23 RELEASE
COGQ-97 3000円+税
反田恭平(pf)、アンドレア・バッティストーニ(cond)、RAI国立交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団
録音:2016年7月7日、RAIオディトリアム
2015年9月11日、東京オペラシティ・コンサートホール(ライヴ)

◎【佐渡裕指揮×反田恭平(ピアノ)】
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
曲目:ラフマニノフ「ピアノ協奏曲 第2番」 ほか
[2017年]
4月14日(金) 東京 府中の森芸術劇場
4月16日(日) 静岡市清水文化会館マリナート
4月17日(月) 愛知 刈谷市総合文化センター
4月18日(火) 岐阜 バロー文化ホール(多治見市文化会館)
4月21日(金) 長野 キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
4月22日(土) 山梨 コラニー文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
4月23日(日) 神奈川 藤沢市民会館
4月26日(水) 福島 須賀川市文化センター
4月27日(木) 秋田県民会館
4月28日(金) 青森 リンクステーションホール青森
info:http://soritakyohei.com/

最終更新:9月16日(金)20時10分

Billboard Japan

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。