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一流ミュージシャンから映画、アニメにももクロまで…… 各界から求められる鬼才 TeddyLoidの凄味(Single Review)

Billboard Japan 9月16日(金)20時10分配信

 TeddyLoidの4連続配信シングル第2弾『SILENT PLANET 2 EP VOL.2 feat.ボンジュール鈴木』が、9月16日にリリースされた。

 10代の頃から☆Taku Takahashi(m-flo)やDiggy-MO'(元SOUL'd OUT)、MIYAVIらの作品やライブにリミキサーやトラックメイカー、ライブDJとして参加して一線級のミュージシャンから高い評価を獲得。近年では映画やアニメ作品への参加や、ももいろクローバーZの影響もあって各ジャンルから注目されている彼だが、なぜそれほど幅広く支持されるのか、その理由の一端は今作からもよくわかる。

 ともすれば彼に対し、EDMのトラックメイカーという印象が強い人は多いのかもしれない。実際に彼が手がけてきた楽曲はいわゆるダンスミュージックが多く、今作に収録のM-01「Sleeping Forest feat.ボンジュール鈴木」のイントロで乾いたガット・ギター調のカッティングが流れた瞬間などは、「おっ、これは……!?」と色めきだったりもする。しかし、古くはマカロニ・ウェスタンというか荒野のガンマン的な口笛と共に、稀代の女性ミュージシャン ボンジュール鈴木による憂鬱な湿り気を帯びたつぶやきが加わると、楽曲が予想外の方向へ進んでいくのが面白い。



 かといって難解もしくはマニアックな音楽性ではない点も見事だ。耳に残るオブリと抱擁感のあるくぐもった音色に包まれる中、ボンジュール鈴木によるフレンチポップ調のウィスパーボイスが優しいメロディが生み出す幻想的な世界観。しかもそこから4つ打ちのリズムをベースに、琴の音色のような和の旋律で一気に上がっていくのだが、それぞれのパートにおける構成音はそれほど多くないため、風通しが良く聴き心地は軽やか。その細部に妙味が効いたアプローチも施されていて、非常に良質なポップ性を有している楽曲なのだ。

 海外から始まったEDMを基調にしながら、普通に考えたら合わないと思われる様々な旨味をどん欲に取り込み、和洋折衷という言葉すら越える形で曲として成立させる。斬新で革新的なダンスミュージックに仕上げてしまうこの手腕こそがTeddyLoidの凄味であり、各分野から求められる唯一無二のオリジナリティだ。

 なお、本作はカップリングとして、よりダンサブルに特化した別バージョンや、ボンジュール鈴木によるアニメ『宇宙パトロールルル子』ED「Pipo Password」のRemixも収録。ほとばしる才気が隅々まで発揮された良作である。



Text:杉岡祐樹

◎『SILENT PLANET 2 EP VOL.2 feat.ボンジュール鈴木』
2016/09/16 RELEASE
収録曲:
1. Sleeping Forest feat.ボンジュール鈴木
https://youtu.be/-SQCWWCn3OI
2. Sleeping Forest feat.ボンジュール鈴木(French Touch Remix)
https://youtu.be/bPrgDkL6ZXQ
3. Sleeping Forest feat.ボンジュール鈴木(Extended Mix)
https://youtu.be/sBFzdtQieIQ
4. Pipo Password(ボンジュール鈴木 ふわふわremix)
https://youtu.be/w9mKIsTgEOM

最終更新:9月16日(金)20時10分

Billboard Japan

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。