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「藤城清治展」が開幕 県立近代美術館

北日本新聞 9月16日(金)12時44分配信

■幻想的な影絵240点

 夢いっぱいの影絵を集めた企画展「藤城清治 光よろこびメルヘン展」が16日、県立近代美術館で開幕した。影絵の第一人者、藤城清治さん(東京)の初期の油彩画から富山を題材にした最新作まで239点が並ぶ。作品には愛らしい動物やこびとが登場し、生きる喜びを伝える。11月13日まで。同美術館と北日本新聞社主催。

 藤城さんは1924年、東京生まれ。洋画家の猪熊弦一郎や故脇田和さんらに師事し、新制作展などの公募展で入選を重ねた。慶応大を卒業後に「暮しの手帖」誌に影絵作品を連載。表紙画も担当した。60年代にはカエルのキャラクター「ケロヨン」で人気を博した。92歳の現在も影絵で創作の第一線に立ち、全国で展覧会を開いている。

 企画展は、黒白の階調が印象深いモノクロの影絵や、命の尊さを豊かな色彩で表現した作品などに加え、愛猫を描いたデッサンも展示。おわら風の盆と雨晴海岸、合掌集落など、富山の風物を描いた影絵は、藤城さんが富山の企画展のために制作した。

 開会式では、石井隆一知事と板倉北日本新聞社長が「藤城さんの作品には希望があり、心を豊かにしてくれる」とあいさつ。開幕に合わせて来県した藤城さんは「楽しみながら富山の風景を描いた。光と影の作品を通して生きる喜びを感じ取ってほしい」と話した。藤城清治美術館那須高原代表理事で娘の亜季さんが加わり、テープカット。亜季さんの作品解説もあった。
 

北日本新聞社

最終更新:9月21日(水)14時5分

北日本新聞