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かるたが結ぶ「一つの白山市」 全28公民館長ら、合併10周年機に制作

北國新聞社 9月16日(金)3時25分配信

 白山市の全28公民館長らでつくる「白山市ふるさとかるた推進協議会」は、市内全域の歴史や文化、伝統、風土などを盛り込んだ「白山かるた」の制作を進めている。昨年の合併10周年を機に、旧市町村の枠組みを取り払い、市民間の融和を一層推し進めようと、有志が企画した。協議会は年内をめどに600部を作製し、市内の保育所や幼稚園、小学校などに配布する予定で、「一つの白山市」の機運を盛り上げる。

 白山市は2005(平成17)年に、松任市、美川、鶴来の両町、河内、吉野谷、鳥越、尾口、白峰の5村が合併して生まれた。読み札の句と取り札の絵柄は、各公民館長の協力を得て、1~7枚ずつ担当する。笠間や御手洗(みたらし)など、元々地元のかるたがある地域は既存の札から数枚選び、その他の地域は新しく考案する。

 中心メンバーである笠間公民館の今西恒館長は「遊ぶだけで市内のさまざまな場所の知識が身に付く」と、かるたの魅力を語る。

 題材には、地域を代表する言い伝えや文化を採用する。例えば、吉野谷は国指定天然記念物である御仏(おぼ)供(け)杉(すぎ)の由来、美川は豪華絢(けん)爛(らん)な台車が繰り出すおかえり祭の様子、笠間は木曽義仲が京都に向かう進軍に使用したとされる木曽街道などを紹介する。

 札数は計108枚とし、重複する文字を含め「いろは」の50音全てをカバーする。取り札の裏面には解説文を添え、遊びながら知識を深められるように工夫する。

 読み札の句作と取り札のデザインは各公民館が住民有志に依頼し、児童や高齢者が手掛ける。協力者の名前は札の裏面に記される。

 かるたは各公民館に配置する予定で、かるた大会の開催を計画する公民館もある。協議会の高道栄紘代表は「ふるさとの再発見になればうれしい」と話した。

北國新聞社

最終更新:9月16日(金)3時25分

北國新聞社