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債券売りは「テーパー・タントラム2」の様相-JPモルガン

Bloomberg 9月16日(金)6時48分配信

見たことのある映画のようだ。最近の国債売りと利回り上昇は米当局が債券購入を減らす懸念が市場を飲み込んだ2013年の「テーパー・タントラム」をほうふつとさせると、ジェイ・バリー氏らJPモルガン・チェースのアナリストが指摘する。

JPモルガンによれば、今回のソブリン債利回り上昇は欧州中央銀行(ECB)と日本銀行が非伝統的金融政策を継続する能力と意思に関する疑問が一因だ。しかしこうした懸念が点火剤になったとしても、炎が燃え上がったのは投資家の全体的なポジションという燃料があったからだという。

アナリストらは「最近の米国債利回り上昇の少なくとも一部は、他の先進国・地域の中銀の政策に関する市場の認識の変化が原因だ」とし、「依然ロングに傾いているポジションやバリュエーションの高さなど、13年のテーパー・タントラムや15年のユーロ・タントラムに状況が似ている」と分析した。

JPモルガンの顧客調査は最近の売りの前に投資家が国債に異例なほどのロングポジションをとっていたことを示した。ポートフォリオは中期平均からほぼ2標準偏差、ロングに傾いていたという。また10年物米国債のバリュエーションは4年余りで最も適正水準から遠かった。

これら全ては、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀を含め今後の中銀会合に投資家が注目するにつれて、利回りが上昇する舞台を整える。

日銀は銀行や年金基金、保険会社への打撃を減らすため、国債をさらに多く購入するのではなく社債や地方債に目を向けるかもしれないとJPモルガンのエコノミストらは指摘してきた。国債購入が減ればいわゆるイールドカーブのスティープ化をもたらし、国債は一段と売られる可能性がある。

アナリストらは「当行の日本のエコノミストらは引き続き日銀の0.2ポイント追加利下げを見込んでいるが、今ではそれに加えて日銀がイールドカーブのスティープ化を図るなどで(マイナス金利の)影響を和らげようとするだろうと考えている」と説明。日銀が来週の会合でイールドカーブをスティープ化させる措置を打ち出せば、「米国債利回りを現水準からいっそう上昇させる可能性がある」と予想した。

原題:This Bond Market Sell-off Looks a Lot Like ’Taper Tantrum,’ the Sequel(抜粋)

Tracy Alloway

最終更新:9月16日(金)6時48分

Bloomberg