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三菱UFJ銀頭取、日銀にマイナス金利の副作用検証を要望

Bloomberg 9月16日(金)7時54分配信

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の三菱東京UFJ銀行の小山田隆頭取は、日本銀行が来週の政策決定会合で、マイナス金利の副作用について考慮してほしいと述べ、同政策が融資の利ざやを圧迫し続けると訴えた。

同頭取はインタビューで、マイナス金利と厳しい競争環境によって利ざやが圧縮される状態が続いているとし、従って全体としての純金利収入が増える公算は小さく、増加するとは考えにくいと語った。

日銀がマイナス金利導入方針を打ち出した1月以降、日本の銀行は融資事業で利益を上げるのに苦戦。成長とインフレ押し上げへのマイナス金利の効果があまり見られない中で、銀行幹部や議員から政策への批判が出ている。日銀は20、21日の会合後に総括的検証の結果を発表するが、一部エコノミストはマイナス金利深掘りを予想している。

小山田頭取は15日、訪問中のシンガポールで、日銀と対立したり日銀に反対したりするわけではないとした上で、マイナス金利は長期的には実需を生み出したりポートフォリオの再配分を促すという意図した効果を生むかもしれないが、副作用もあると指摘。さらに、日銀がその副作用と実際に表れる様子を詳細かつ綿密に検証することを望むとの考えを示した。

同頭取はまた、日本経済の低成長にもかかわらず融資の伸びペースは2-3%と底堅いとも述べた。

黒田東彦日銀総裁は今月、マイナス金利が金融機関の収益に打撃を与えると認めたものの、融資への悪影響は出ていないと述べていた。

日銀の総括的検証にはイールドカーブのフラット化の利点と問題点の検討が含まれると事情に詳しい関係者が明らかにした。

小山田頭取は、イールドカーブがスティープ化すれば、投資機会と投資からの利益が増えるとして、従って比較的望ましい展開だと語った。マイナス金利深掘りはスティープ化の効果を打ち消すとも指摘した。

中銀のマイナス金利政策への対応として個人や企業顧客の預金に金利を課すのは難しいとして、預金者の理解を得る必要があると述べた。

日本の銀行は高成長で利ざやも大きいアジアでの事業を拡大している。小山田頭取はアジアを引き続き海外での成長の柱に据え、中でもインドネシアでの業務拡大を優先課題とするとも語った。

原題:Japan’s Biggest Bank Urges BOJ to Weigh Side Effects of Policy(抜粋)

Chanyaporn Chanjaroen, Tomoko Yamazaki

最終更新:9月16日(金)7時54分

Bloomberg