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【TGS2016】『人喰いの大鷲トリコ』プレス試遊レポ──どこまでも澄んだ世界で語られる1人と1匹の物語

インサイド 9月17日(土)1時6分配信

先日、2016年12月6日への発売延期が発表された、PS4向けアクションアドベンチャーゲーム『人喰いの大鷲トリコ』。9月15日から幕張メッセにて開催されている「東京ゲームショウ 2016」ではプレス向けの試遊会が行われたので、プレイレポートをお届けします。

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『人喰いの大鷲トリコ』は、『ICO』や『ワンダと巨像』で美しくも切ない世界観を生み出し人気を博しているゲームデザイナー上田文人氏の最新作です。少年と巨獣が紡ぐ、新たなる神話と題された本作。忘れ去られた巨大遺跡を舞台に、少年と大鷲トリコの絆を描くアクションアドベンチャーゲームです。


試遊では、ゲーム中盤辺りのエリアを探索できました。プレイヤーは主人公の少年を操作し、遺跡のなかにある仕掛けをトリコとともに解いていきます。ヒントはほとんど表示されません。しかし、移動できるエリアは限られているため、よく観察し、スイッチを押す、壺を運ぶなどのアクションを起こして先に進める方法を探ります。また、トリコの背中に乗ったり、指示を出して飛び移るといった協力して進む場面も見受けられました。


主人公である少年の操作感は『ICO』に近く、重い物を懸命に運んだり、思い切ってジャンプする姿は健気で応援したくなります。大きな体のトリコによじ登る姿は、『ワンダと巨像』の巨像に登っていく感覚。トリコを絡めたアクションでは、高いところから飛び出してキャッチしてもらうといったプレイヤーのお腹がぞわぞわするようなシーンもありました。


トリコは基本的に自由に行動しているので、しばらく観察していると体をかいてみたり、うとうとしてみたりと色々な動きが見られます。また、好奇心がとても旺盛なので、仕掛けを作動させ遺跡に変化を起こすと気になって近づいきたり、少年を目で追ったりと、静寂に満ちた遺跡においては、ちょっとした動作でプレイヤーをなごませてくれる温かみのある存在です。また、画面に収まらないほどのサイズなのでちょっとした動きにも迫力があり、ジャンプで別の場所に飛び移るといった大きなアクションには荘厳な雰囲気も感じられました。

上田氏の描く、独特の透明な空気感は、世界にいるだけでプレイヤーを清々しい気分にさせてくれます。光の当たらない遺跡内ではひんやりした空気、陽光の元ではプレイヤーの心をほっとさせ、心なしかトリコもうれしそうに光を浴びていました。サウンドでは、足音が反響する音や鎖にぶら下がったときの金属音など、世界の美しさと相まってプレイヤーの心にまっすぐ届いてくる音が心地よかったです。加えて、トリコが時折遠吠えのような声を上げたり、鼻をふがふがと鳴らすかわいい音も聴かれました。それゆえ、つい気になってしまい、謎解きを放り出して見入ってしまうことも。


美しくどこまでも澄んだ世界を舞台に、1人と1匹が絆を深めながら冒険をする『人喰いの大鷲トリコ』。今回の試遊では一部しかプレイできませんでしたが、静寂に包まれた未知の遺跡を探索するわくわく感と、大きな体ながらかわいらしさとぬくもりを感じられる大鷲トリコの動きに心を奪われました。

最終更新:9月17日(土)1時6分

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