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ウナギ放流の効果的条件探る 静岡の河川など全国調査

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月17日(土)8時12分配信

 絶滅危惧種ニホンウナギの保護を目的に、全国で行われているウナギ放流の効果的な条件を探る河川の定点調査が16日まで、静岡市清水区の波多打(はたうち)川で行われた。水産庁の委託を受けた中央大の海部健三准教授(42)=保全生態学=のグループが、ウナギ放流に影響を及ぼす可能性がある天然ウナギの生息状況などを調べた。

 調査地点は、河口から4~5キロ上流までの区間に数百メートル間隔で設定した10カ所。グループは14日に調査を開始し、電気ショックで気絶させた天然ウナギ計11匹を捕獲して生息状況に関するデータを集めた。魚など他の水生生物の種類、生息量なども記録し、来年以降のウナギ放流の効果と生態系の関係性を調べる。

 ウナギの放流は全国の漁協や関連団体が行っているが、資源保護の効果に対する検証は乏しい。放流する養殖ウナギの生残率が、自然環境下で競合する天然ウナギの生息密度に左右されるとの仮説もある。グループは波多打川のほか、鹿児島、福井、青森各県の河川で同様の調査を実施した。今後、ウナギを放流して生残数や成長度合いなどを比較し、どんな条件下の河川がウナギの放流に適しているかを探る。

静岡新聞社

最終更新:9月17日(土)8時12分

@S[アットエス] by 静岡新聞