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築地市場周辺の企業、半数以上が小・零細規模 2003年以降では111社が倒産・休廃業

MONEYzine 9月17日(土)18時0分配信

 小池百合子東京都知事が築地市場の移転延期を表明し、「築地」に再び注目が集まっている。そこで東京商工リサーチは築地市場と周辺地域の企業の実態調査を実施し、その結果を9月6日に発表した。対象となった企業は築地市場がある東京都中央区築地5丁目2-1と、その周辺の築地4丁目から6丁目に本社を置く1,699社。

 1,699社を資本金別にみると、100万円以上1,000万円未満が725社(同42.6%)で最も多かった。また、100万円未満の75社(同4.4%)と個人企業他の101社(同5.9%)をあわせると、全体の半数以上が資本金1,000万円未満の小・零細規模だった。そのほかは、1,000万円以上5,000万円未満が661社(同38.9%)、5,000万円以上1億円未満が63社(同3.7%)、1億円以上が74社(4.3%)。

 産業別で最も多かったのは、卸売業の671社(構成比39.4%)だった。以下、サービス業などの404社(同23.7%)、小売業の277社(同16.3%)が続き、上位3つの産業で約8割を占めた。業種別では飲食料品卸売業が614社(同36.1%)で最も多く、以下、飲食料品小売業(鮮魚小売業を含む)の225社(同13.2%)、専門サービス業の126社(同7.4%)、飲食店の78社(同4.5%)が続いた。近年、築地は観光地としても注目されており、外国人を含めたくさんの観光客が築地を訪れている。そのため、観光客向けの店も増えているようだ。

 築地が多くの観光客でにぎわう一方、水産関係を中心とする市場内企業の中には、長引く業績不振から経営的な余力に乏しい業者もあり、倒産や廃業に追い込まれるケースもあるようだ。

 帝国データバンクが9月1日に発表した「築地市場内企業の倒産・廃業動向調査」の結果によると、集計可能な2003年以降に倒産したのは78件、休廃業・解散したのは33件だった。倒産した78件を負債額別に見ると、1億円未満が54件(構成比69.2%)、1億円以上5億円未満が21件(同26.9%)で、小規模業者の倒産が大部分を占めた。

 築地に多くの観光客が訪れてにぎわいを見せているものの、周辺企業には零細規模の企業も多く、豊洲市場への移転が延期される中、今後も厳しい経営状況が続くケースもありそうだ。

最終更新:9月17日(土)18時0分

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