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小6で母自殺、バイトして進学…だからこそ言いたい「見えない貧困」

withnews 9/20(火) 7:00配信

 経済的な理由で進学をあきらめなくてはいけなくなった高校3年生の女子生徒が「貧困の現状を知って」とあるイベントで訴えました。それをNHKがニュース番組で紹介しました。放送後、「捏造だ」「本当の貧困ではない」などの批判や中傷がネット上で相次ぎました。いったい貧困とは何なのでしょうか? 小学校6年生のとき母を自殺で失い、奨学金とアルバイトで進学、いま子どもの貧困対策センター「あすのば」事務局長を務める村尾政樹さん(26)に聞きました。

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生きづらさを抱えた「見えない貧困」

 アルバイトと奨学金で大学に進んだあすのばの村尾さんが指摘するのは「子どもの貧困」の見えにくさ。お金だけの問題ではなく、子どもの「生きづらさ」や「困りごと」にも目を向けなければとらえられないものだと語っています。

――貧困はお金だけの問題ではないとは、どういうことでしょうか?

 「僕は11歳のとき自殺で母を亡くしました。子ども3人と重い障害があるおばを抱えた父は、家族を養うために朝4時半起床、夜10時帰宅と、朝早くから夜遅くまで働くしかありませんでした」

 「当時、世帯所得という意味では貧困ではなかったかも知れません。しかし定時帰宅すれば上司に『慈善事業ではない』と言われるなど、父の雇用環境は厳しかった。幼かった弟は母を亡くした翌年に児童施設に入りました」

 「僕個人について言うと、父から『進学費などは自分で』と言われていました。アルバイトでお金をため、携帯代なども自分で払っていました。振り返れば『生きづらさ』を抱えた『見えない貧困』状態だったと思っています」

子どもの貧困は「困りごと」に関わる問題

――所得の高低だけでは見えないものがあると。

 「母子家庭のお母さんで3つの仕事をかけもちしている方もおられます。ひとり親でトリプルワーク。見かけの所得としては貧困に入らないかもしれない。しかしその生活環境は過酷です。子どもを支えるためにトリプルワークをしなくても済む社会にするのも子どもの貧困対策だと思います」

 「子どもの貧困は『所得』の問題と切り離せないが、お金だけではとらえられない。そこから生じる『困りごと』に関わる問題なのだと思います。『貧』の部分は経済的なアプローチ、『困』の部分は福祉的なアプローチ、その両輪が必要です」

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最終更新:9/20(火) 7:00

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