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裾野市課長を逮捕 官製談合容疑、落札率99%

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月17日(土)7時50分配信

 裾野市発注の下水道工事の入札予定価格を業者に漏らしたとして、裾野署と静岡県警捜査2課は16日、官製談合防止法違反の疑いで同市課長の男(57)=同市佐野=を逮捕した。対象になった工事の落札率(予定価格に対する落札額の比率)は約99%だった。

 課長の男から得た情報で同業者に談合を持ち掛け工事を落札したとして、公契約関係競売入札妨害と談合の疑いで同市平松の建設業社長の男(51)=熱海市東海岸町=、姉で同社役員の女(56)=裾野市稲荷=の両容疑者も同日逮捕した。

 課長の男の逮捕容疑は市総務部検査監だった2013年10月中旬、市発注の下水道工事の指名競争入札で社長の男らに事前に予定価格を教え、入札の公正を害した疑い。社長の男と役員の女の逮捕容疑は、同入札で課長の男から情報を聞き出し、入札に参加する同業者に落札できるよう同意を取り付けた上、予定価格に近似する金額で不正に落札した疑い。

 県警は3人の認否を明らかにしていない。

 問題になったのは13年10月22日入札の下水道管路築造工事で、市の記録によると6社が参加した。最安値で落札した社長の男の会社の応札額は3290万円で、予定価格3309万円と19万円の僅差。落札率は99・42%だった。

 市の記録では、課長の男が検査監だった12~14年度、社長の男の会社はほかに少なくとも5件の入札について、98%超の高い落札率で工事を落札している。

 県警によると、社長の男容疑者らは逮捕容疑となった管路築造工事の入札の際、他社の担当者らに面会や電話をし、自社の応札予定額を伝えた上で、それを上回る額で応札するよう依頼していた疑いがあるという。

 県警は情報漏えいの経緯を調べるとともに、談合に関わった疑いのある会社への聞き取りも行う方針。

静岡新聞社

最終更新:9月17日(土)9時38分

@S[アットエス] by 静岡新聞