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手作り望遠鏡で米大学と天文観測へ 三田の高校

神戸新聞NEXT 9月17日(土)11時0分配信

 反射望遠鏡を手作りで完成させた三田祥雲館高校(兵庫県三田市学園1)の天文部員らが16日夜、天体観望に臨んだ。手作り望遠鏡は3代目で、これまでより性能が上昇。同部はこの望遠鏡を使い、米国の大学と共同で、10月から小惑星Uemuraを観測する。

 同部には現在1、2年生12人が所属。これまで、自校の名前を冠した小惑星の自転周期をタイで開かれた天文学会で発表したり、研究論文が米国の専門雑誌に掲載されたりするなどの功績を収める。

 顧問の谷川智康教諭の知人で、天文愛好家の男性=川西市=が、望遠鏡のベースとなる直径35センチの反射鏡を提供。部員たちは5月から設計図作製に取りかかり、厚紙の円筒で長さ1・5メートルの本体を仕上げた。

 より多くの光を集められるようになり、肉眼の2500倍明るく見ることができる。条件さえ合えば、冥王星も観望できるという。

 同部の研究テーマに興味を抱いたオレゴン大学の教授に誘われ、火星と木星の間にある小惑星Uemuraを同大学と共同観測することになった。約1カ月かけて観測し、求めた自転周期などを論文にまとめるという。

 この日は、雲が出ていたため月のみの観察となったが、2年の溝口智貴部長(16)=篠山市=は「以前の望遠鏡より明るく見える。クレーターも観察できた」と喜ぶ。「正しいデータを取って、良い研究成果を出したい」と意気込んだ。(村上晃宏)

最終更新:9月17日(土)11時6分

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