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<裾野官製談合>市幹部、突然の逮捕に衝撃

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月17日(土)7時49分配信

 裾野市発注の下水道工事を巡り、予定価格を事前に漏らしたなどとして官製談合防止法違反の疑いで、同市課長の男(57)=同市佐野=が16日、逮捕された事件。「青天のへきれきだった」「まじめで責任感があったのに」―。逮捕の報を受けて市が同夜開いた緊急の記者会見で、市幹部は深く陳謝したものの突然の職員逮捕に驚きを隠し切れなかった。

 市が事件を把握したのは同日午後3時過ぎ。新聞報道で知り、警察に容疑者の「逮捕」を確認したという。午後6時半から行われた会見でも、勝又利裕総務部長ら市幹部は「逮捕されたばかりなので…」を繰り返し、容疑者の処分や談合防止に向けた対応策については「捜査の様子を見守りながら」と明確な返答を避けた。

 市によると、容疑者は1987年に技師として採用され、主に建設畑を歩んだという。2012年から3年間務めた総務部検査監として、市幹部とともに工事業者指名委員会に参加し、入札の予定価格を知り得る立場だった。「まじめで責任感のある人間」と、会見に同席した蜂屋和幸建設部長。熱心に部下を指導し、信頼も厚かったという。

 ただ、検査監は市が発注した土木工事の完成検査と、工事業者の成績の判断にも関与しうる立場。容疑者を知る市関係者からは「建設業者と気前よくあいさつし、関係は良さそうだった」などの声も聞かれた。



 ■遺憾、厳正に対応 

 高村謙二裾野市長のコメント 職員の逮捕については誠に遺憾に感ずるとともに、市民の皆さまをはじめ、社会に多大なる不安とご迷惑をかけ、心より深くおわび申し上げます。事実関係の確認を進めるとともに、捜査の進展を注視し、厳正に対応してまいります。

 ■裾野市内業者、一様に口重く

 裾野市幹部から得た情報で同業者に談合を持ちかけ工事を落札したとして、公契約関係競売入札妨害と談合の疑いで同市平松の建設業社長の男(51)=熱海市東海岸町=と同社役員の姉の2人が逮捕された事件について、裾野市商工会のある幹部は「悪いうわさを聞いたことがなかったのに」と、驚いた様子を見せた。

 社長の男の会社は市指定の業者の中でも大規模工事の資格があり、工事実績や成績が優秀なAランクに位置づけられている。県警が、談合に関わった疑いのある会社への聞き取りも行っていく姿勢を示しているためか、市内の同業者は逮捕の知らせに一様に口を閉ざした。

 同じAランクの業者の従業員は「幹部が終日不在で対応できない」と話し、別の企業の担当者も「同じ事業で入札することはこれまでにあったが、詳しいことが分かる人間が不在で対応できない」と言葉少なだった。

静岡新聞社

最終更新:9月18日(日)16時42分

@S[アットエス] by 静岡新聞