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豊洲市場地下の水から微量のヒ素!都議会共産党が成分を分析、地下水由来か

スポーツ報知 9月17日(土)6時5分配信

 築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の建物下に土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で、都議会共産党は16日、地下にたまった水を調査した結果、有害物質のベンゼンやシアンなどは検出されなかったものの、微量のヒ素を検出したと発表した。たまり水は都が説明する雨水ではなく、地下水に由来するとの見解も示した。一方、都が2009年から10年までの間に、盛り土を実施しない工法の採用を判断したとみられることが、元都幹部らへの取材で分かった。

【写真】報道陣に公開された豊洲市場の水産仲卸売場棟の地下空間

 ヒ素の環境基準は1リットル当たり0・01ミリグラム。共産党が視察した際に水を採取して民間企業に委託した調査の結果によると、検出されたのは基準を下回る0・004ミリグラムだった。日本環境学会元会長の畑明郎氏は「ベンゼン、シアン、六価クロムは検出されなかったが、ヒ素は環境基準の4割が検出された。ヒ素は雨水に含まれていないので、たまり水が地下水由来であることを示す」と主張した。

 また、ベンゼンは揮発性が高いとして「今後、地下空間をはじめ建物内の空気を含めて、継続的、全面的な調査が必要だ」と指摘。尾崎あや子都議は「継続的な調査をすることで、環境基準を上回るものが出る可能性もある」と話した。

 豊洲市場の敷地は東京ガスの工場跡地で、土壌から高濃度のベンゼンなどの有害物質が検出されたため、都は2011年から約858億円をかけて対策工事を実施。都が実施した7回の地下水の調査では、ベンゼンなどの有害物質全てで環境基準値を下回っていた。ヒ素は共産党の調査と同程度の微量を検出することもあった。ヒ素は毒劇物取締法で毒物に指定されている。

 都はこの日、青果棟などの地下空間を初めて報道陣に公開。湿気がこもり、泥のような臭いが漂っていた。青果棟は砕石層がむき出しの場所が多く、水は深いところで15センチほどあった。都は、雨水が浸透したとみているが、小池百合子知事は「降雨による雨水なのか、毛細管現象によって地下水が上がってきているのか、重大な論点になる」としており、分析を急ぐ。

 ◆ヒ素 通常は灰白色の金属光沢を持つ結晶で、無味無臭。ヒ素を含む有機、無機化合物は猛毒で殺虫剤、殺そ剤、除草剤として用いられる。致死量は体重50キロで250~350ミリグラム。口から入ると腹痛、おう吐が1時間以内に起き、血圧下降、下痢などで虚脱状態となり死亡することがある。

最終更新:9月17日(土)8時17分

スポーツ報知

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