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ボルトの一人称は「俺」?「僕」? しっくりくるのは…… イメージ作る役割語の活用法

withnews 9月18日(日)8時0分配信

 リオデジャネイロ五輪で、3大会連続3冠を達成した陸上のウサイン・ボルト選手(ジャマイカ)。メディアがボルト選手を邦訳する際、一人称を「俺」と訳すことが圧倒的に多いのです。果たして、なぜなのでしょうか。なぜ「僕」ではないのでしょうか。(朝日新聞東京編集センター記者・軽部理人)

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3連覇のボルト「俺を超えられるか」

 英語での一人称「I」。男性が使っている場合、それを「俺」と訳すか「僕」と訳すか、はたまた「私」と訳すかは、訳者次第になります。

 例えば、8月16日の朝日新聞には、100mで優勝したボルト選手が、ゴールした直後に人さし指を胸の前で掲げ「No.1」のポーズをしている写真が掲載されています。その写真の上には、こう見出しがつけられています。

 「俺を超えられるか」

 見出しをつけた男性編集者(37)によると、ボルト選手の力強さを示すような見出しをつけたかったとのこと。4年前のロンドン五輪の際、ボルト選手の記事に付いた「俺は伝説になる」という見出しが強く印象に残り、今回の見出しに至ったということです。記事の本文中では、一人称は使われていませんでした。

 編集者はこう言います。「『僕』や『私』も考えたけど、ボルト選手といえば『俺』だった。他の言葉は考えられなかった」

調べてみたら、やっぱり多かった「俺」

 ほかのメディアが、ボルト選手の一人称をどのように訳しているのか調べてみました。

 ボルト選手が3大会連続3冠を達成した日、海外メディアによると、ボルト選手は「I am the greatest」と述べています。直訳すると、「俺が最強だ」といったところ。そのコメントに言及のあった社は、記事中で以下のように訳しています。

朝日新聞:「オレは最強だ」
東京新聞:「おれが最強だ」
サンケイスポーツ:「ほら見ただろう。I’M THE GREATEST(おれが最強だ)!」
スポーツ報知:「俺が最強だ! 自分を誇らしく思う」

 「I am the greatest」に言及はありませんでしたが、同じ日の記事で毎日新聞は「俺にバトンが回ってくると、それが金メダルに変わる」としています。やっぱり、多い「俺」。

 ちなみに朝日新聞では、「俺」だけでなく「僕」や「私」訳も登場しています。

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最終更新:9月18日(日)8時0分

withnews