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みんなで新規IPを作り、育てていくプロジェクト第一弾“Project LayereD”始動!【TGS 2016】

ファミ通.com 9/17(土) 3:52配信

文・取材:編集部 ブラボー!秋山、撮影:カメラマン 和田貴光

●BNEが新たに立ち上げた一大プロジェクト
 2016年9月15日(木)から9月18日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ 2016(15日・16日はビジネスデイ)。ここでは、16日にバンダイナムコエンターテインメントブースで開催された発表会“~みんなでゲームをつくろう~第一弾 Project LayereD”の模様をリポートする。

 このプロジェクトは、バンダイナムコエンターテインメントが中心となり、“UGC”(=User Generated Contacts)、つまりユーザーが制作したコンテンツを活用し、新規IP(知的財産)を創出し、育てていこうというもの。発表会の冒頭、登壇したバンダイナムコエンターテインメントの手塚晃司氏は、「プロアマ問わず、みんなでいっしょにゲームなどを作ろうというプロジェクトです」と概要を説明した。

 “Project LayereD”というのはアニメとゲームが融合したアプリで、“みんなでゲームをつくろう”通称“ゲムつく”の第一弾となる。映像にある通り、キャラクターデザイナー、声優、主題歌アーティストなど、プロジェクトに参加できるチャンスはさまざまだ。募集したそれらを一流のプロが作品として仕上げることになるわけだが、今回の“Project LayereD”に関しては、プロジェクトオーナー及び楽曲・音響がバンダイナムコエンターテインメント、企画原案がサイバーコネクトツー、アプリ制作をドリコム、シナリオをシナリオ工房月光、そしてアニメ制作をポリゴン・ピクチュアズが担当する。

 サイバーコネクトツーの松山洋氏には3年ほど前から「ひとつの商品だけではなく、みんなが夢中になれる大きいくくりのIPを作りたい」という構想があり、実際に社内でそういった勉強会のようなものを部活動的に行っていたという。一方、手塚氏にも同様の構想があり、たまたま食事をしたときに「新しいIPを作ろう」という話になったのが、今回のそもそものスタートだったそうだ。3年も時間が経過すると、アイデアや構想が膨大になってしまうため、シナリオにシナリオ工房月光が参加し、また、各所へのプレゼン用にプロのマンガ家にマンガを描いてもらったこともあるそうだ。

 アニメとゲームの融合をキーワードに進められている“Project LayereD”は、2037年の渋谷が舞台。その時代は、インターネットが可視化された未来。人々は“LayereD”というデバイスを装着していて、2016年のAR/VRがそのまま発展したような、まさに近未来のイメージ。その渋谷を舞台に、アニメやゲーム(アプリ)が展開し、それぞれが影響を及ぼすようなことが起こるという。

 アニメの制作を担当するのは、3Dアニメの制作には定評があるポリゴン・ピクチュアズだが、発表会に出席した塩田周三氏によると、今回のアニメ制作には新たにアンリアル・エンジンを使用するそうだ。また、ゲーム(アプリ)制作を担当するドリコムの内藤裕紀氏は、新しい体験を提供するために、アニメとリアルタイムで同時展開するなど、新しいチャレンジに取り組んでいるという。

●2017年に向け、いよいよ本格始動!
 発表会に合わせ、各種募集がスタートした。まずは、キャラクターデザイナー部門だが、その審査はイラストレーターのredjuice氏が担当する。アニメ主人公とゲームヒロインのキャラクターデザイナーとなるそうだが、もちろんプロアマを問わず、採用されれば、アニメ、ゲーム、アプリに登場することになるのだ。そして、今後声優オーディションや主題歌ボーカリストオーディションなども予定されている。
 発表会の最後に手塚氏は、「ゲームやアニメを作るのは本当に楽しいです。ぜひいっしょに作品を作って、最後のスタッフロールに名前が載ったら楽しいことになると思います」と締めた。

●スペシャルインタビューを敢行
 発表会終了後、手塚氏や松山氏らにお話をうかがうことができたのでお届けしよう

――それぞれのスタートは、2017年の同時スタートになるのでしょうか?
手塚晃司氏(以下、手塚) 現在決まっているのは、アニメとゲームの配信を2017年中にやりたいと思っています。それ以外のプロジェクトのタイミングは未定ですが、なるべく近いタイミングでやりたいと思っています。

――IPの使用に際し、使用料などはどのようになるのでしょうか?
手塚 基本的に、個人レベルでの使用については無償化したいです。また、法人様の場合は、弊社のカタログIPオープン化プロジェクトにならった形で行いたいと思います。

――TGS 2016で発表した狙いは?
手塚 お客様かキャラクターデザインを募集して、そのモデルを作ったり、アニメに登場させたりするとなると、2017年にお届けするスケジュールから逆算すると、このTGSであろうと。また、ゲームが好きな人に考えてもらいたいという理由もあります。
松山洋氏(以下、松山) 発表会ではオーディションという言いかたをしましたが、基本的な考えかたというのは、音楽における“初音ミク”であり、映像におけるMMDのように、お客様といっしょにコンテンツを育てていきたいというのが、基本的な考えかたです。大規模な、新しいオーディションの募集が始まったよというわけではないのです。
手塚 仲間を募集している、という感じですよね。
松山 ゲームというのは、遊ぶとおもしろいですよね。でも、作るのはもっとおもしろいですよ!

――たとえばアニメを放映するプラットフォーム的なものは決まっているのですか?
手塚 同じアプリ上で、アニメを見ることができ、ゲームもプレイすることができるスタイルです。
松山 まぁ、バンダイナムコさんですからね。いろいろな放映の仕方を考えていると思いますよ(笑)。

――ひとつのアプリを作って、そこにアニメやゲームを載せるということですね。
手塚 スタートはアプリになります。しかし、それだけで終わるものではないと思っています。

――今回は第一弾ということですが、当然第二弾、第三弾も予定されていますか?
手塚 それは、まず今回の第一弾が成功してからですね(笑)。プロとアマの垣根は低くなってきていますし、そういった才能発掘にもつながればいいと思います。


 発表会で松山氏が“コンテンツの同時多発展開”という表現を使っていたのだが、これがプロジェクトの特徴を端的に表していると感じた。なにか新しいムーブメントがここから始まるかもしれない、そんな期待感を抱かせてもらった発表会だった。

最終更新:9/17(土) 3:52

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