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マー防御率トップも108年ぶり屈辱で14勝消えた

スポニチアネックス 9月17日(土)7時0分配信

 ◇ア・リーグ ヤンキース5―7レッドソックス(2016年9月15日 ボストン)

 ヤンキースの田中将大投手(27)が15日(日本時間16日)、レッドソックス戦に先発。7回を投げ、日米通じて初の奪三振0ながら1失点と好投し、防御率2・97はア・リーグトップに立った。しかし、チームは9回に5点を奪われての逆転サヨナラ負けで自身最多となる14勝目は消滅した。宿敵レ軍相手にあと1死で勝利から3点差をひっくり返されたのは、1908年以来108年ぶり。残り16試合で5ゲーム差となり地区優勝は厳しくなった。

 108年ぶりに味わう屈辱。5―4の9回2死二、三塁で飛び出したH・ラミレスの逆転サヨナラ3ランに興奮冷めやらぬ観客の絶叫がいつまでも響きわたる中、ヤ軍のクラブハウスは重苦しい空気に満ちていた。「まだ試合は残っているし、自分自身は切り替えてやっていくしかない。変わらずやっていくだけ」。田中は14勝目があとアウト1つで消えたことよりも、チームが敗れたことへの悔しさをにじませた。

 7回までフェンウェイ・パークを支配したのは、田中だった。前回10日のレイズ戦は今季自己最多の10奪三振を記録したが、両リーグトップのチーム打率・287、本拠では驚異の同・303を誇る強力打線に対しては一転して、打たせて取る投球に切り替えた。

 3回までに4得点した味方の攻撃時間が長くなり「難しさはあった」と3回に突如ペースが乱れ、1死満塁からオルティスに左犠飛を許した。だが、苦戦したのは1イニングに27球を要したこの回だけ。4回以降の4イニングは43球で切り抜け、21アウト中15個がゴロアウト。日米通じて249試合目で初の奪三振0という珍記録にも「三振は取れなかったけどゴロアウトが取れた。ケガの少ない投球だった」とうなずいた。

 7回を4安打1失点。防御率は3点台を切り、2・97はリーグトップに立った。好調の要因は、田中の適応力にある。この日は前回登板時の気温29度から12度も低い17度で「大きな違いはある」と認めるほど。指先など繊細な感覚に影響を及ぼしかねなかったが、目いっぱいの力投はせず、丁寧にコースを突いた。打者有利の狭いヤンキースタジアムを本拠とするヤ軍投手が、防御率2点台でシーズンを終えれば、97年のアンディ・ペティット(2・88)、デービッド・コーン(2・82)以来19年ぶりとなる。

 防御率1位にも田中は「シーズンが終わったときに“良かったね”となればいい」と大きな関心を示さなかった。残り登板試合は3試合。地区優勝は厳しくなったが、ワイルドカードはまだ狙える。可能性がある限り、右腕は腕を振り続ける。

 ≪CS救援では1度奪三振0≫楽天時代の田中はレギュラーシーズン全175試合(先発172、救援3)で三振を奪っている。最少は1三振で2度(ともに先発)あり、09年5月13日の日本ハム戦では7回3失点、奪三振1で勝利投手。ポストシーズンでは13年ロッテとのCSファイナルS第4戦で8―5の9回に救援し1イニング無失点、奪三振0でセーブを挙げた試合がある。

最終更新:9月17日(土)7時0分

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