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ウルトラCはあの大物…中日・次期監督選びに浮上する名前

日刊ゲンダイDIGITAL 9月17日(土)9時26分配信

「次の話が全く漏れ伝わってこないんだよ……」

 中日OBが苦笑いを浮かべてこう言った。

 谷繁元信監督(45)が事実上の解任となった中日。落合博満GM(62)の責任を問う声がファンのみならず、親会社内にも飛び交う中、白井文吾オーナー(88)と落合GMによる後任監督選びがひそやかに進められている。

 白井オーナーは12日に行われたオーナー会議後、次期監督について「進んでない。全く話が出ていない。ペナントレースが終わってからになる」と、報道陣をけむに巻いた。加えて、「黙して語らず」の状態が続く落合GMが人選の責任者とあって、OBはおろか、多くの関係者の間で、「次は誰が監督になるか、さまざまな情報が飛び交っている」というのだ。

 スポーツマスコミの間では、小笠原道大二軍監督(42)が最有力候補として取り沙汰されている。引退直後の昨オフ、二軍監督に就任し、今季はシーズン終盤までソフトバンクとの優勝争いを繰り広げた。落合GMは将来的な一軍監督含みで二軍を託しており、声がかかれば本人も引き受けるともっぱらだ。

 しかし、地元ナゴヤでは慎重論も聞かれる。

「小笠原二軍監督は、コーチ陣としっかりコミュニケーションを図っている。白井オーナーが谷繁監督の解任理由とした『派閥をつくる』こともない。ただ指導者になってまだ1年。選手育成なくして下位からの脱出は難しい状況で、若手は成長途上。ここで一軍監督になることは火中の栗を拾うようなもの。谷繁監督の二の舞いになりかねません」(中日の中堅OB)

■小笠原監督までのワンクッションや外国人も

 そこで地元メディアから聞こえてくるのが、「小笠原監督までにワンクッションを置く」という説である。

「落合GMもチーム内の土地を耕し、種をまく必要があることは理解しているでしょう。落合GMは現役時代、ロッテ、中日、巨人、日本ハムと渡り歩いたが、人脈が豊富というわけでもない。今のコーチ陣は落合GMが選んでおり、来季はほぼ全員が留任するはずですから、小笠原監督までのつなぎとして、森監督代行(61)や、シーズン途中で二軍から一軍に配置転換された辻作戦兼守備走塁コーチ(57)の昇格もありえますよ」

 そしてこんな声もある。

「チーム改革のためにはシガラミなくやれる外国人監督がいい。中日では高木前監督の後任選びの際に、助っ人OBのモッカを招聘するプランが浮上し、実際に声をかけている。落合GMとモッカは接点がないため、その線はないだろうが、今季途中で巡回コーチに就任したリナレス(48)がいる。キューバとのパイプも太くなり、選手を獲得する上でも一石二鳥だ」(マスコミ関係者)

■落合GMが認める数少ない球界の知人

 さらには、ある事情通がこんな「ウルトラC」を披露した。

「元巨人の江川(卓=61)だよ。江川は巨人の監督の座に積年の思いがあったが、自分より20歳も若い高橋由伸が巨人監督になったから、もう巨人でユニホームを着ることは難しい。一方で、盟友の中畑(清)が12年オフにDeNAの監督になったことに刺激を受けていた。その江川は落合GMの野球観に心酔し、GMが監督時代、何度もテレビ番組で対談しているだけでなく、ナゴヤドームの監督室を訪ねて長い時間、話し込んだ珍しいプロ野球OBだ。GMは自らが認める野球人としか長話をしない。江川は数少ない球界の知人であり、監督招聘はありうる。むろん、このプランは白井オーナーが納得すればの話だがね」

 江川氏は少年時代を浜松市で過ごし、天竜川で石を投げて肩を鍛えたのはつとに有名。しかし、中日には縁もゆかりもない。元巨人のエースということで中日内部での反発も予想されるが、今の落合GMならサプライズ人事もお構いなしだろう。

 江川氏ならチームを取り巻く暗い環境もガラリと変わるし、話題性も十分。指導経験はないが、今の体制ならコーチ陣がしっかりバックアップできる。

 かつて落合GMはあるテレビ番組で江川氏に、「早くユニホームを着ろ」と言ったことがあった。オレンジをあきらめ、ブルーのユニホームを身にまとうのか。

最終更新:9月17日(土)9時26分

日刊ゲンダイDIGITAL

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