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荻原さんに学術文化功労賞 直木賞「埼玉での経験が作品に」

産経新聞 9月17日(土)7時55分配信

 県は16日、第155回直木賞を受賞した旧大宮市出身の作家、荻原浩さん(60)に「彩の国学術文化功労賞」を贈呈した。荻原さんは県庁での式典で、受賞作の「海の見える理髪店」について「海のない所で育ち、初めて海を見たときの驚きや感動が海辺の小説を書かせているのかなと思う」とあいさつした。

 贈呈式で上田清司知事と宮崎栄治郎県議会議長が賞状と記念品を手渡した。荻原さんは生まれ故郷について「褒めてくれと言われると憎まれ口しか出てこないが、悪口を言われると一生懸命否定しようとする。誰にとってもそういう存在だと思う」と話した。

 荻原さんは上田知事らに埼玉を舞台にした人気作「誘拐ラプソディー」の執筆背景を「大宮や浦和が(合併して)さいたま市になるということで、すごく寂しくて、今のうちに地名を書いておこうと思った」と説明した。

 式典後、報道陣に対し「作品には、埼玉で見聞きしたこと、感じたことが反映されていると思う」と語った荻原さん。「実家はさいたま新都心駅の近く。とても発展していて、少し寂しい思いがある」と街の変化を振り返った。

最終更新:9月17日(土)7時55分

産経新聞