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吉川晃司 円熟さを加えた大人のロックを武器に迎えた“WILD LIPS”ツアーファイナル/レポート

エキサイトミュージック 9/24(土) 22:00配信

 
吉川晃司/【KIKKAWA KOJI Live 2016 “WILD LIPS” TOUR FINAL】ライブレポート
2016.08.27(SAT) at 東京体育館
(※画像3点)

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大人の色香をまとい、ワイルド&タフさに磨きをかける男の瞳はまだまだ先を見ているようだ

最近ではドラマやCMなどへの出演により幅広い層へ認知を高めることとなった吉川晃司。その彼が、デビュー30周年イヤーを経て、19枚目となるアルバム『WILD LIPS』を制作。この円熟さを加えた大人のロック&ダンスアルバムを引っさげて、6月11日から『KIKKAWA KOJI Live 2016“WILD LIPS”』を開催した。その締めくくりは東京体育館2デイズ。過去に東京オリンピックの体操競技や水球の会場として使用された、歴史ある場所でのツアーファイナルだ。

今回のツアーで注目したいポイントが、新たに本ツアーより参加したサポートメンバー。勝手知ったるホッピー神山(Key)、菅原弘明(Gt, Key)に加え、ELLEGARDEN、現在はNothing's Carved In Stoneのギタリストであり、最近では吉井和哉のソロツアーにも参加した生形真一(Gt)、元THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、the HIATUSのウエノコウジ(Ba)、伝説のロックバンドDEAD ENDを経て、数々のセッションやサポートをこなす湊雅史(Dr)。「ロック色を強くした」という吉川の言葉から、彼らが加わることにより生まれるバンドのグルーヴも気になるところだが、過去にも広瀬JIMMY哲(44MAGNUM)、瀧川一郎(D'ERLANGER)、EMMA(菊地英二 / THE YELLOW MONKEY)などギタリスト選びが上手い(!?)吉川と生形の間にどういったケミストリーが生まれるのかも楽しみなところだ。

幕が下りた状態でスタートした本編のオープニングナンバーは「Wild Lips」。吉川のシルエットと絡むWild Lips(口唇)の映像の演出に会場も盛り上がる。間奏ではホルダーに固定されたストラトキャスターで生形とのツインギターでソロをバシバシと決めていく吉川。ハードなロックンロールをベースとした楽曲に、いやがおうにも観客は熱くなっていく!

80年代中盤に活躍したスーパーバンド、ザ・パワーステーション的な雰囲気も持つ「Dance To The Future」や、ニューロマンティックの匂いがするダンスナンバー「OH YES」など、吉川のルーツの側面を垣間見れる楽曲たちがライブを深みのあるものにしていく。そして最初のシンバルキックを決めたあとは、ヒットソング「にくまれそうなNew フェイス」、「LA VIE EN ROSE」と、80年代を通過したファンには嬉しいセレクトだ。

恵まれた体格を武器に、ダイナミックなパフォーマンスで会場を沸かせるボーカリスト、パフォーマーとしての吉川。忘れてはならないのが、ギタリストとしての彼の姿。本編中でも至るところでソロを取り、ストラトキャスターの他、カスタム、スペシャル、ゴールドトップのレスポールを使い分け、グッドトーンを生み出していく。そういった視点からライブを観ると、あらためて吉川晃司というミュージシャンの面白さがわかってくる。

「A-LA-BA・LA-M-BA」からは怒涛の後半戦。COMPLEX時代の「恋をとめないで」、カラフルなバルーンがアリーナを盛り上げた「Juicy Jungle」、そして本編最後を「BOY'S LIFE」で締めくくった

アンコールでは水球の日本代表“Poseidon Japan(ポセイドン・ジャパン)”のために書き下ろしたという「Over The Rainbow」を披露し、水球への愛を語った吉川。翌日の千秋楽にはPoseidon Japanのメンバーもライブに訪れ、「吉川さんに応援ソングを提供していただき、私たち水球日本代表、そして日本水球界にとって大きな力に変えることができました」(志水祐介選手)と喜びの気持ちを言葉にした。

まだまだ演り足りない!と年末の代々木第二体育館2デイズを発表した吉川晃司。大人の色香をまとい、ワイルド&タフさに磨きをかける男の瞳はまだまだ先を見ているようだ。
(取材・文/西沢フミタカ)

最終更新:9/25(日) 21:45

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