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搾乳機を応用…主婦の発想 美顔器に

河北新報 9月17日(土)16時3分配信

 人の手に近いマッサージができる美顔器を作ろうと、仙台市青葉区の専業主婦だった黒木薫さん(56)が約6年間に及ぶ試行錯誤を経て、新しい美顔器を開発した。公的研究機関などの支援を受け、専門知識がない個人としては珍しい製品化にこぎ着けた。製造・販売会社を設立した黒木さんは「肌で悩んでいる多くの女性に体験してほしい」と意気込む。

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 開発した美顔器「エアリフト」は、搾乳器の仕組みを応用した。顔や首などに当てたパッドが、1分間に60~250回、皮膚を吸引しマッサージする。

 マッサージタイプの美顔器は皮膚に押し当てる製品が多いが、エアリフトは皮膚を吸引することで血管やリンパ管を広げて流れを良くし、老廃物の排出を促す。肌のたるみ改善やニキビ対策に効果が期待できるという。

 黒木さんが開発を始めたのは、44歳で第2子の長女を出産したのがきっかけ。「周りの母親たちは10歳も20歳も年下。子どものためにも若々しい母親でいたかった」。だが納得できる美顔器がなく、長女が小学校に入った2010年、自ら開発すると決めた。

 エステ会社に10年間勤めた経験はあったが、技術的な知識はゼロ。みやぎ産業振興機構や宮城県産業技術総合センターなどに相談し、市販の道具や材料を組み合わせて試作を繰り返しながら、課題を一つ一つクリアしていった。

 同センターの久田哲弥上席主任研究員は「バイタリティーがあり、良い意味で諦めの悪い人。製品にも独自性がある。われわれが個人を支援することも、個人の製品開発が成功することも珍しい」と振り返る。

 搾乳器の吸引の仕組みに着目したことで理想的な動きを実現し、特許も取得した。13年10月に製造・販売会社ビューティシー(仙台市)を設立。製造を横浜市の医療機器会社に委託し、今年4月に発売した。価格は税別5万8000円。

 現在は宮城県内の整骨院や健康・美容施設などで実演会を開き、口コミで評判を広げている。黒木さんは「今後は販売力のある企業とのタイアップなどを模索したい」と話す。

 連絡先は同社022(226)7765。

最終更新:9月17日(土)16時56分

河北新報

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