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<リオパラ>日本のリーダー「金」挑む 山本選手(掛川出身)

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月17日(土)8時56分配信

 日本パラ陸上界のリーダーが、満を持して「金」に挑む。17日のリオデジャネイロ・パラリンピック陸上男子走り幅跳び(切断などT42)に山本篤選手(スズキ浜松AC、掛川市出身)が出場する。34歳のベテランは今大会、400メートルリレーチームをまとめ上げて銅メダルを獲得。2013、15年に世界選手権を連覇し、5月には世界新記録(当時)の6メートル56を跳んだ本命種目へ最高の流れをつくった。

 持ち前の明るさで日本陸上チームを盛り上げてきた。ロンドン大会は主将。今大会は主将ではないが、周りには自然と人の輪ができる。6月に和歌山で行われた日本代表候補合宿は「車いすクラスの選手と一緒の合宿は珍しい。『チーム日本』として、仲間意識を深めたい」と、積極的にコミュニケーションを図った。400メートルリレー後、チームメートの「山本さんのために」という言葉が、誰からも慕われる人柄を象徴していた。

 ロンドン大会は相手を意識しすぎて、本来の力を発揮できないまま5位。それ以来、「自分の最高のパフォーマンスを出す」ことに集中する。山本選手の世界記録を18日後に塗り替えたダニエル・ヨルゲンセン(デンマーク)との一騎打ちが予想される今大会も、「結果的に勝てたらうれしい。それが、世界記録の応酬になれば」と自然体を貫く。

 30代中盤になり、第一線で活躍できる時間は限られている。「注目される選手、ヒーローでありたい。頂点に立つことが、『障害があっても速く走れるし、遠くへ跳べるんだ』と競技を広げるきっかけになる」。日本の義足陸上選手として初の金メダルへ、最高の跳躍を見せる。

静岡新聞社

最終更新:9月17日(土)8時56分

@S[アットエス] by 静岡新聞