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昭和の情景ジオラマに 山本さん作品展、市川で17日から 千葉

産経新聞 9月17日(土)7時55分配信

 懐かしくもいとおしい昭和の情景を再現する市川市出身のジオラマ作家、山本高樹さん(52)の作品を集めた「昭和幻風景ジオラマ展」が17日から同市文学ミュージアム(同市鬼高)で開催される。市川ゆかりの作家、永井荷風が電車を待つ「京成八幡駅界隈」や写真など約50点を展示する。

 山本さんは同市の東菅野で生まれた。2歳で転居したが、祖母らが市内に住んでおり、小学生の頃は夏休みの度に遊びに来ていたという。

 映画やテレビの特撮など映像美術の仕事を続けていたが、平成13年から「昭和の心象風景シリーズ」の制作を本格的に始めた。町並みを単に縮小しただけではなく昭和の時代の空気感を表現する作風で高い評価を得ている。

 「20代の頃から地方の古い民家や混沌(こんとん)として妖しい路地裏などに関心があった。独立して『自分が本当にやりたい仕事は何か』を考え、昭和の情景再現に取り組んだ。昭和は遠くなっていくが、頭の中の昭和は変わらない」と笑顔で語る。

 図面はほとんど書かず、「もやもやっとしたイメージ」を大切にして制作に着手する。素材は木、粘土、プラスチック、紙などを使う。「とことん細かいところにこだわる。祭りの出店のお面やちょうちんなどを1個1個丁寧に作っていく。作品完成まで1~3カ月かかる」と話す。

 会場には「深川界隈」「文豪たちの集う宿」「ヨコハマ狂騒曲」「大阪新世界 通天閣」「永井荷風終焉(しゅうえん)の家」などのジオラマや、地方を取材して撮影した写真などを展示。愛用の道具が並ぶ「仕事場」も興味深い。11月27日まで。月曜休館。一般500円。問い合わせは文学ミュージアム(電)047・320・3334。

最終更新:9月17日(土)7時55分

産経新聞