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飯舘牛13頭が帰還 猪苗代から5年3カ月ぶり

福島民報 9/17(土) 10:11配信

 東京電力福島第一原発事故に伴い、福島県飯舘村から猪苗代町の県農業総合センター畜産研究所沼尻分場に飼養されていた繁殖和牛4頭や子牛など計13頭は16日、村での営農再開に向けて5年3カ月ぶりに村内に帰還した。
 村が居住制限区域の村内伊丹沢地区で行っている飼養実証事業の一環。飼育を担当する山田長清さん(65)は平成23年6月、村と県を通じ、飼育していた15頭のうち雌牛4頭を沼尻分場に預けていた。県営農再開支援事業を活用し、牛舎の除染などを行い、受け入れの準備を進めてきた。
 山田さんは妻の利江さん(64)とともに沼尻分場を訪れ、雌牛と雌牛が出産した子牛や孫牛計13頭をトラックに積み込んだ。山田さんは「ようやく迎えに来られてうれしい。獣医師の不在など不安はあるが、村内で飼育再開を目指す人々の励みになれば」と語った。矢内清恭分場長(57)は「県内有数の和牛の産地復興に向けた第一歩。飼育の安全が実証できれば加速がつく」と期待を込めた。
 沼尻分場には村内の畜産農家2戸が預けた3頭の繁殖和牛が飼育されている。

福島民報社

最終更新:9/17(土) 11:40

福島民報