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<台風被害>激甚災害指定とは

毎日新聞 9月17日(土)8時0分配信

 なるほドリ 8月に北海道を相次いで襲った7、11、9、10号の四つの台風災害が国から一括して激甚災害指定を受けたそうだね。

 記者 14日に安倍晋三首相が台風10号で大きな被害を受けた十勝管内を視察した際に表明し、16日午前の閣議で正式に決まりました。

 Q そもそも激甚災害指定って何なの?

 A 豪雨や地震などの自然災害で国民生活に著しい影響が出て、自治体の大きな財政負担が必要になった場合、国が復旧事業を財政支援する制度です。指定されると、国が負担する事業費の割合が引き上げられ、被災者が復興資金を借りやすくなるなどの利点があります。最近では4月の熊本地震や昨年9月の関東・東北豪雨などが指定されています。

 Q 道内の被害はそんなにひどかったの?

 A 四つの台風に加え、台風13号から変わった低気圧による道内の被害推計額は13日時点で、計1682億円に上ることが道の調べで判明しました。河川など国管理施設も含めると被害総額は2400億円を超えます。死者8人に上り、土木、農業、水産など広範囲に打撃を与えた1981(昭和56)年の「56水害」がこれまで過去最大の約2704億円で、それに迫ります。

 Q どんな部分にそんなに被害が出たの?

 A 道路や橋の崩落など2500カ所(約900億円)を含む土木施設被害が1191億円、農業被害は農作物の冠水や強風で倒れるなどの被害が2万4405ヘクタールで確認されて341億円、水産・林業被害が100億円、商工業などその他の被害が50億円でした。国道や河川など国管理分は8日時点の概算で730億円に上ります。

 Q 台風災害への備えや必要な備蓄品、被害を少なくするための知恵や注意点などについて教えて。

 A 家の近くに洪水の恐れのある河川があったり、低地、急傾斜地で水害や土砂災害の可能性がある場合は、事前に役所でハザードマップなどを入手しておきましょう。

 ライフラインが途絶えた事態を想定した非常用品としては、懐中電灯(予備電池含む)▽着替え▽タオル▽ライター▽マッチ▽救急薬品▽携帯ラジオ▽ワンセグ携帯▽貴重品(公衆電話に使える10円玉も)▽非常用食料▽水--などが有効です。家族で緊急連絡手段とその方法を話し合い、落ち合う場所などを決めておくといいでしょう。水害に備えて側溝や排水溝の掃除をして水はけをよくしておいたり、屋根、塀、壁などの点検や補強も台風が来る前に行っておくのもよいかもしれません。<回答・袴田貴行>

最終更新:9月17日(土)8時0分

毎日新聞