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作品展「尾之善切り絵の世界」 伊勢・賓日館で25日まで 三重

産経新聞 9月17日(土)7時55分配信

 ■「日本の素晴らしさ見直して」

 京都市で切り絵制作をしている「尾之屋宝永堂」の切り絵師、尾之善さん(66)の作品展「尾之善切り絵の世界」が、伊勢市二見町茶屋の「賓日館」で開催中だ。内宮神楽殿や宇治橋といった伊勢を題材にしたものや、浮世絵画、坂本龍馬像など約20点を展示している。

 尾之善さんは11日、妻で女将の一橋佳乃さん(45)と会場を訪れ、切り絵や作品の説明を行うなど、来館者と交流する場面もみられた。

 尾之善さんは30代のころ、イベントで見た切り絵に感銘を受けた。以来、独学で切り絵の制作活動を続けており、これまでに約700作品を手掛けている。

 制作過程を聞くと、建物や街並みなどの題材は、一橋さんが宿場町などへ出向いて撮った写真から尾之善さんが選び、自らも訪れ観察。記憶や写真をもとに下絵を墨や筆ペンで描き上げ、その後、黒の和紙や渋紙をカッターで切り抜き、仕上げる。作品完成までに約一カ月かかるという。

 伊勢市内から訪れた女性は「感動した。本人にも会え、来てよかった」。尾之善さんは「日本には素晴らしいものがたくさんある。切り絵を通して良さを見直してもらえたら」と話す。

 25日まで。入館料は大人300円。問い合わせは同館(電)0596・43・2003。

最終更新:9月17日(土)7時55分

産経新聞