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<台風被害>開通したばかりのレールバイク 復旧めど立たず

毎日新聞 9月17日(土)9時1分配信

 2014年4月に廃止となった旧JR岩泉線の線路を活用して、6月に開業したばかりの岩手県宮古市の「レールバイク」(軌道自転車)が、台風10号の記録的な豪雨による土砂崩れで「運休」している。運営主体の和井内刈屋地域振興会は市に土砂を取り除くよう要請しているが、復旧のめどは立っていない。

 レールバイクは、旧岩手和井内駅から旧中里駅の約3キロの線路を利用。レール上を自転車でこいで走れるよう、地元の鉄工所で改造してもらった2人乗りと4人乗りの2タイプが計4台あり、旧岩手和井内から出発して往復する。11月まで毎週土曜、日曜日に営業する予定だった。これまでに約450人が利用している。

 しかし、今回の台風により2カ所で土砂崩れが起き、予約客にはキャンセルしてもらった。1カ所は、旧岩手和井内駅寄りの山側の沢が崩れ、土砂がレールを約10メートルにわたって覆った。沢水が線路下を伏流水となって流れ出している。

 もう1カ所は中里駅近くで、レールが約20メートル区間で土砂をかぶった。いずれも重機を使えば土砂の除去は難しくはなさそうだが、沢水対策や軌道などの安全確認が必要となる。

 線路や敷地などは地域振興会が、JR東日本から岩泉線の資産を譲渡された宮古市から無償で借りている。このため、地域振興会は、市に土砂の除去を要望。20日に対策会議を開く予定で、場合によっては自分たちで土砂を取り除くことも検討するという。

 地域振興会の代表を務める矢崎誠一郎さんは「客足も順調だったので、運休は残念だ。今月中にはなんとか再開したい」と話している。【鬼山親芳】

最終更新:9月17日(土)9時1分

毎日新聞