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<補助金不正受給>NPO会見 私的流用は否定

毎日新聞 9月17日(土)10時0分配信

 東京電力福島第1原発事故の被災者支援活動などに対する県の補助金を不正受給したとして、約540万円の返還命令を受けたNPO法人「NPOほうらい」(福島市)の高荒弘志副理事長が16日、県庁で記者会見を開いた。不正受給を認めた上で「(事業全体で)予算より多い支出があった。従業員も雇っており、自転車操業の状態が続いていた」と私的流用は否定した。

 高荒氏によると、ほうらいは、原発事故で村外の仮設住宅に暮らしている飯舘村の高齢者を対象に、音楽で認知症を予防する事業のほか、風評被害対策として、地元生産者が農作物を直売できる事業などを手がけていた。

 だが、スタッフの人件費や事務所の維持費がかさみ、2013年から15年にかけて偽造した領収書を県に提出して補助金を不正に受け取り、運転資金に回していた。高荒氏は「自分1人で申請から報告までやっていた」と説明。理事長名の法人印も1人で管理していたという。ほうらいは元福島市議の小林義明氏が理事長を務めている。

 高荒氏は、不正受給した約540万円について「お金を借りて返還したい」と、県に返還する意向も明らかにした。【曽根田和久、岸慶太】

最終更新:9月17日(土)10時0分

毎日新聞