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台風10号豪雨、岩手の被害額1000億円超 残る孤立は2世帯5人

産経新聞 9月17日(土)7時55分配信

 台風10号の豪雨災害が激甚災害に指定された16日、県災害対策本部が午前6時現在でまとめた被害額が1056億5800万円に達した。記録が残っている昭和15年以降では、東日本大震災を除いて、県内の自然災害で過去最大の被害額となることが確実になった。

 これまで被害額が最大だった昭和56年8月の台風15号(939億円)を上回った。想定外の豪雨で川が各地で氾濫し、沢沿いに走る道路や堤防の流失が目立ち、土木関係の被害だけで632億4500万円と大きく膨らんだ。

 このほか、機械設備や商品の浸水など商工観光関係が224億1300万円。土砂の農地流入のほか、水産施設や養殖施設の破損などで農林水産関係も173億7500万円に達した。

 調査自体は5割未満にとどまり、同本部は「(被害が大きい)岩泉町から調査結果がほとんど出ていない。宮古市や久慈市なども判明していないところがある」とし、被害額はさらに膨らみそうだ。

 激甚災害指定を受け、達増拓也知事は「国には迅速に指定していただき、感謝している。制度的な支援体制整備も進み、早期復旧・復興に向け、全力で取り組む」との談話を発表した。

 一方、今月下旬まで孤立状態が続くとされていた岩泉町の3集落のうち、町道の復旧によって月出と鼠入(そいり)中山の両集落が孤立状態を脱した。残る孤立集落は安家茂井(あっかもい)(2世帯5人)だけとなった。

最終更新:9月17日(土)7時55分

産経新聞