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豪栄道かど番優勝もあるぞ 今日隠岐の海と全勝対決

日刊スポーツ 9月17日(土)9時52分配信

<大相撲秋場所>◇6日目◇16日◇東京・両国国技館

 4度目のかど番で臨む大関豪栄道(30=境川)が、気迫で無傷の6連勝を飾った。過去6勝12敗と苦手にする新関脇高安と激闘の末、寄り切り。08年夏場所の琴欧洲以来8例目となるかど番優勝へ、今日7日目は東前頭筆頭隠岐の海(31)との全勝対決を迎える。2横綱3大関を撃破した「神ってる」男の上位陣全勝を阻止するべく、無心で迎え撃つ。

【写真】隠岐の海が琴奨菊も破り上位陣全勝まで豪栄道だけ

 赤らんだ顔面が、決意の証しだった。高安との、張り手の応酬。豪栄道は1歩も引かなかった。「我慢していきました。嫌がって顔を背けると、はたかれたりするから」。まわしには目もくれず、最後は両腕をねじ込んで決着。「考えながら取ってる暇はないので、体が動く感じ」。苦手を一蹴して、大関昇進後最多の初日から6連勝とした。

 右肩鎖(けんさ)関節の剥離骨折、右手首の負傷、左眼窩(がんか)内側壁骨折。昨年から相次ぐケガに泣かされてきたが、ようやく万全の状態に戻った。夏巡業では率先して稽古するなど復調。場所前は横綱日馬富士と三番稽古もこなし「しっかり稽古できたことじゃないですか」と実感を口にした。今場所はどんよりした空模様が続き「天気が悪いと、体が張ったりとかある」と、関節との気圧差が生じて古傷もうずく。はり治療では針先のわずかなズレにも敏感に気づく繊細な感覚の持ち主。体のケアも人一倍で「体が資本ですから」と、久々に本来の強さを見せつけている。

 朝稽古後、新聞を眺めながら「今年は広島、強かったな」とつぶやいた。自身は大阪出身ながら、プロ野球は巨人ファン。悔しさはあるが「クライマックスがあるから」。土俵では、7日目に「神ってる」隠岐の海を迎え撃つ。出場する横綱大関陣の総なめ阻止へ、最後のとりでとなる。「まだまだこれから。1番1番、集中。気合入れていくだけ」。番狂わせは、もう十分だ。【桑原亮】

最終更新:9月17日(土)16時53分

日刊スポーツ