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【ニュースな人】八木一洋・前橋地裁所長(56) 朔太郎への強い思い「詩集は戦友です」

産経新聞 9月17日(土)7時55分配信

 前橋地裁に5日付で着任した八木一洋所長(56)が16日、会見し「民事、刑事を問わず、地域に密着した仕事をしたい」と抱負を語った。

 群馬の印象を、「住み始めて1週間だが町の中にある水の多さに驚いている」と言い、「豊かな土地、この環境で暮らせることはありがたい」と話した。

 また、かつては文学少年だったため「萩原朔太郎のイメージが強い」とも述べた。朔太郎への思い入れは強く、通産省(現経産省)勤務時の海外出張では詩集を常に持ち歩き、「この本は戦友です」と語った。

 司法修習生時代は裁判官に魅力を感じつつ、進路に悩んでいたという。その中で、当時交際中だった現在の夫人が裁判官を目指していたことに影響され、「自分も裁判官になろうと決めた」という。

 印象に残った裁判として、福岡地裁でのセクハラに関する民事訴訟を挙げた。

 当時はセクハラに関しての「本格的な判決がなかった」とし、同地裁が示した「セクハラに対する考え方」がその予防ガイドラインに影響を与えたという。

 その際、裁判官について「立法することは仕事ではないが、事案に向き合い、整理することにより予防・解決のためのルール作りに貢献できると思った」と振り返った。

 山口県出身。東大法学部卒、昭和60年に東京地裁判事補。平成12年8月から内閣法制局参事官、18年8月から東京高裁判事などを歴任した。 

最終更新:9月17日(土)7時55分

産経新聞