ここから本文です

防衛相会談 米「尖閣は安保対象」 中国進出の懸念共有

産経新聞 9月17日(土)7時55分配信

 【ワシントン=加納宏幸】訪米中の稲田朋美防衛相は15日、就任後初めてカーター国防長官と国防総省で会談した。北朝鮮による5回目の核実験を受け、両氏は「明白な国連安全保障理事会決議違反であり、日米両国に対する安全保障上の重大な脅威だ」とし、日米の緊密な連携を確認。中国の東・南シナ海進出に対する「懸念」を共有した。

 会談では、稲田氏が中国公船による尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺での領海侵入を挙げて「わが国主権の侵害であり、断固受け入れられない」と指摘した。

 これに対し、カーター氏は尖閣諸島について「日米安全保障条約第5条の下でのコミットメントの範囲に含まれる」と応じ、日本の施政下にあり米国の日本防衛義務の対象であるとの立場を重ねて強調。「核の傘」を含む拡大抑止への米国の関与も再確認した。

 稲田氏は昨年9月に成立した安全保障関連法に基づく新任務に関する訓練を開始したと説明し、カーター氏が支持を表明した。

 これに先立ち、稲田氏はシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)で講演し、中国による東シナ海での領海侵入や南シナ海の軍事化を「現状を変更し、既成事実を作る試みだ」と非難。米海軍が南シナ海で実施する「航行の自由」作戦を支持し、「海上自衛隊と米海軍の共同巡航訓練、地域の海軍との共同訓練、沿岸諸国への能力構築支援を通じて南シナ海への関与を強める」と述べた。

最終更新:9月17日(土)8時5分

産経新聞