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原爆の記憶、デジタルで学ぶ=日米高校生ら国連訪問

時事通信 9月17日(土)15時5分配信

 【ニューヨーク時事】広島や長崎の高校生ら13人が16日、ニューヨークの国連本部を訪れ、米国の高校生34人と共に、デジタル技術を活用して原爆被爆者の体験を学んだ。

 首都大学東京(東京都八王子市)システムデザイン学部の渡辺英徳准教授(42)が企画した「日米・高校生平和会議」で、インターネットを通じて資金を募り、生徒らの渡航費を工面した。

 13歳の時に広島で被爆したサーロー節子さん(84)=カナダ在住=が自らの体験を語ったほか、渡辺研究室を中心に開発されたデジタル原爆資料「ヒロシマ・アーカイブ」「ナガサキ・アーカイブ」が紹介された。生徒らはデジタル地図上に浮かび上がる原爆投下直後の街の写真や被爆者の証言を基に、核兵器の威力や被害の大きさについて理解を深めた。

 広島女学院高校(広島市)2年の大久保花音さん(16)は「さまざまな証言に触れ、きのこ雲の下に一人ひとりの人間がいたことを実感できた」とコメント。スタイベサント高校(ニューヨーク市)3年のアンドラ・ユアンさん(17)は「デジタル技術は平和学習に役立つと思った」と話した。

 渡辺准教授は「デジタル技術を駆使して平和活動に取り組む若者を増やしたい」と述べ、来年以降もイベントを続ける考えを示した。 

最終更新:9月17日(土)15時9分

時事通信