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比大統領に殺人疑惑 麻薬犯殺害の自警団元団員議会証言 “処刑”指示、直接発砲も…

産経新聞 9月17日(土)7時55分配信

 【シンガポール=吉村英輝】フィリピン議会で15日、南部ダバオ市で薬物犯罪関係者らを殺害していた自警団元団員を自称する男性(57)が証言した。ドゥテルテ大統領が、同市長時代に1000人以上の“処刑”を指示し、直接殺害にも加わったと述べた。

 フィリピン警察当局は14日、ドゥテルテ氏の大統領就任から約2カ月半で、警察官が取り締まり中に殺害した薬物犯罪容疑者は1506人になったと発表。ほかに1571人が「密売人」などの書き置きとともに殺害されて見つかり、自警団の関与が指摘される。

 こうした「超法規的殺人」に国際社会の批判が強まる中、男性は人権などに関する上院公聴会で宣誓。ドゥテルテ氏が1988年の市長就任後、警察官や元共産党戦闘員で構成する「ダバオ暗殺団」に加わり、殺害も指示していたと証言。ドゥテルテ氏批判を繰り返す人物や、対立候補の関係者の暗殺も含まれていたと述べた。

 また、2007年に法務省捜査員と銃撃戦となった際、ドゥテルテ氏自らが2丁のマシンガンで「とどめを刺した」とした。

 男性は「麻薬密売人、強姦犯、誘拐犯などを殺すのが仕事だった」と、約50人の殺害を告白。遺体は仲間の警察官が所有する採石所に遺棄したほか、中には生きたままワニの餌にしたこともあったという。

 男性は14年、団体を抜けて法務省の保護下に。ドゥテルテ氏が大統領に当選した今年5月以降は保護を離れたが、大統領と対立するデリマ上院議員から今回の聴聞会に呼ばれた。

 ドゥテルテ氏が掌握する議会からは「でたらめだ」と、証言の信頼性を疑問視する声が上がる。ただ、マニラ・タイムズ(電子版)は16日付の社説で、今回の議会証言の扱いで「国家としての成熟度が試される」と調査の必要性を訴えた。

最終更新:9月17日(土)8時12分

産経新聞