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<ナラ枯れ>紅葉のような色 費用がかかり対策進まず 三重

毎日新聞 9月17日(土)13時0分配信

 ナラやシイ類などの広葉樹が集団で枯死する「ナラ枯れ」が伊賀地域の里山で広がっている。緑の山林の中に、紅葉を思わせるような赤茶色に枯れたコナラが目立っている。【竹内之浩】

 ナラ枯れは、体長約5ミリの甲虫カシノナガキクイムシ(カシナガ)が、木に穴を開けて侵入する際に持ち込むカビの一種「ナラ菌」の作用で、水を吸い上げる機能が低下し、7~9月ごろに発生する。三重県林業研究所によると、県内では1999年に熊野市などで初めて確認され、昨年までに森林がない2町を除く全市町で確認された。

 伊賀地域では09年に伊賀市坂之下で確認された後、同市北部を中心に徐々に広がり、14年には島ケ原や青山地区などにも急速に拡大。昨年、ほぼ市内全域で被害が確認された。

 一方、名張市は13年に南東部の長瀬や上比奈知で初確認。最近は薦生や夏秋といった北西部の名張川沿いや安部田など西部の山林に広がっている。

 被害拡大の背景には里山の荒廃がある。高度経済成長期以降、まきや木炭が燃料として使われなくなったため、放置されたナラ類が太くなり、太い木を好むカシナガの繁殖場所になったという。さらに今夏の高温乾燥の天候も手伝い、ナラ枯れが進んだと見られる。

 対策として、被害木を伐採して焼却や殺虫処理をすると共に、健全な木に殺菌剤を注入したり、カシナガの侵入を防ぐため幹をビニールで覆ったりする予防法がある。ただ、多額の費用がかかるため進んでおらず、同研究所は「倒木や枝折れの危険があるので、公園や道路沿いなど人の利用が多い場所では管理に注意してほしい」としている。

最終更新:9月17日(土)17時38分

毎日新聞

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