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<銭湯>100年の歴史持つ大正湯よみがえる 愛媛・八幡浜

毎日新聞 9月17日(土)16時0分配信

 約100年の歴史を持ち、老朽化で休業していた愛媛県八幡浜市唯一の銭湯、大正湯(大正町)が23日正午から、およそ1年ぶりに営業を再開する。外観や内装が大幅に修復され、1915(大正4)年の開業当時のレトロモダンな姿が鮮やかによみがえった。復活に合わせ、若者らによる応援団も発足。経営者の山内実さん(77)は「大変お待たせしました。市民憩いの場として変わらぬご愛顧を」と話している。【渕脇直樹】

 大正湯は正面が木造2階建てで、バルコニー風の窓と、三角屋根がシンボル。東京や大阪など県外から入浴に訪れる銭湯愛好家も多い。

 ところが、昨年夏ごろから湯温が上がらなくなり、9月下旬に休業。山内さんは廃業に傾いたが市から修理費の半額として340万円を得られることが決まり、6月から工事をしていた。

 当初、680万円程度を見込んだ工事費は傷みの激しさから約1000万円に膨れあがった。建物の基礎からやり直して耐震化を図り、湯釜を交換。長年の風雨でライトブルーの塗装がくすんでいた正面は塗り替え、浴室のタイルも張り替えた。妻富美子さん(73)が座る番台や天井ファン、脱衣棚など、銭湯ファンをうならせるアイテムはそのままだ。

 当初は今年5月に営業を再開する予定だったため、長引く休業に問い合わせが相次いだという。山内さんは「激励も多く、ありがたかった。頑張って借金を返済したい」と笑う。

 地元では、消えかけた銭湯の灯をともし続けようと、若手商店主ら有志でつくるグループ「テラス」が「温故知新」運動を始めた。プレ入浴体験として、18日午後2~8時に大正湯で足湯を開催。昔遊びや映画上映もする。大正湯の外観を染めた手ぬぐいも作製した。中広俊太代表は「復活した大正湯を幅広い年代の人に知ってもらい、新たな観光名所にしたい」と意気込んでいる。

最終更新:9月17日(土)16時0分

毎日新聞

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